♪ バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 ♪
「しかして信ず聖霊を」

ミサとは、特にカトリック教会において、キリスト教典礼の中心をなす礼拝のことです。キリストと弟子たちの最後の晩餐を再現するもであったり、キリストの業績を記念し、神に感謝と賛美を捧げる典礼です。

カトリックのミサ典礼の式文には、教会暦のそれぞれの主日・祝日ごとに異なる固有文と、全てのミサに共通する通常文があります。

通常文には、キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイが含まれ、これらの5章をまとめて多声音楽として作曲することが、ルネサンス時代の音楽家たちの大切なテーマだったようです。

ルター派地域では、ルターによって礼拝の簡素化、ドイツ語化が進められたので、キリエとグローリアからなる小ミサ曲(ミサ・プレヴィス)が礼拝の音楽として用いられました。
このようなミサ曲は、カトリックのミサ曲と区別して「ルター派ミサ」と呼ばれます。

このBACHの「ミサ曲 ロ短調」は受難曲やオラトリオと並んで、バッハの宗教音楽の中で最高峰に数えられます。
他のBACHのミサ曲(4曲)に比べて、ミサ通常文全てを含むものは、この曲のみになっています。

この曲は、オーボエ・ダモーレと通奏低音を伴うバス・アリアで、
イ長調。



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