ヨーロッパ旅行(報告編)


◆ シャルトル大聖堂 ◆

普段日本ではローカルで車ばかりの生活だが、ヨーロッパではとにかく
歩くことが多かった。イギリスやスコットランドで随分と歩きなれた
はずだったが、それでもルーブルだけでも想像を絶していた。

2日目のパリは盛りだくさんだったので、さすがに歩き疲れた。
翌日の予定をどうしようか、みどりちゃんと二人でしばし迷ったが、
タロウさんお薦めのシャルトル聖堂に行くことにした。
ローカル電車で1時間ほどかかるのだが、街を歩くよりは
電車に揺られてのんびりするのも、この日は魅力に感じた。
パリは不思議な魅力がある。芸術的にも刺激がありすぎて、
気が付くとあちこちどん欲に街をさまよってしまう。

慣れない国で電車やメトロ(地下鉄)に乗ることは、最初はとても難しい。
しかしよく考えてみたら、恐らく東京でも同様なのだ。仕事やプライベートで
時々訪れる東京という街の複雑さと言ったら! 東京以外のローカルに住んで
いる人、そして海外からの旅行者・一時滞在者の方の苦労に思いを馳せる。
何とかモンパルナスの駅までメトロで行き、電車にも乗れそうだ。
お昼頃の電車の時間になったが、少し待ち時間があったので、
みどりちゃんは書店をのぞき私はカップ自販機でコーヒーを買ってみる。
国が変わると通貨も当然変わるわけで、特に小銭はなかなか瞬時には
判断が出来ない。手持ちの小銭で無事に購入し、一休み。
イギリスはティーバッグでも紅茶がめちゃうまだった
(そもそも水の質が違って、硬質)が、コーヒーは
そうでもなかった。フランスでは、コーヒーが美味しい♪

いかにもローカル・・という電車で、シャルトルへ。
特急ではないので、旅行者よりも地元の人が利用しているような感じ。
パリのおさらいや復習をしながら、1時間ほどでシャルトルへ。
駅で降りたったら、探すまでもなくシャルトル大聖堂が
目の中に飛び込んできた。スコットランド・エディンバラにも
似た落ち着いた雰囲気のローカルの街だ。






あいにく天気はあまりよくなかったが、シャルトルの駅で降り立つと、
迷うことなく向こうの方に大聖堂が見えた。
ここははるか昔から、巡礼者が多く訪れることでも有名である。





建物はなんと13世紀頃のもの! 
その分痛みもひどくなっているようで、
復旧作業も急務なのだろう。

聖堂正面に立ってよく眺めてみると、
左側の尖塔はゴシック様式、右側がロマネスク様式だそうだ。
なるほど! 確かに形が異なっている。
しかしこれに気付いたのは、帰国後である・・。(^_^;)/

パリのノートル・ダムよりもステンドグラスは美しい」
と言われているせいもあるだろうが、何と日本のキリスト教主義
高校の修学旅行生まで訪れていた!
必死に説明する先生と、イマイチ乗り気ではない生徒たちが
妙に対照的であった。...;(*_*;)ゞ もったいないなぁ。





聖堂内部に入ってみると、中は真っ暗で
お目当てのオルガンもほとんど見えずに、とても残念。
建物が歴史的建造物なので、その点天候によっても
内部の明るさは左右されるようだ。
もちろんミサや必要な時には、ちゃんと照明もあてるのだろうが。

オルガンの形自体はとても変わっていて、
鳥の巣のように壁にへばりついているタイプ。
このオルガンは数々の戦火・災害を逃れて
何と最古のパーツは13−15世紀のものだという!
国際的なシャルトルのオルガンコンクールでも知られている。

今度はまた、ミサかコンサートに訪れたいな。
明るく照明のあたっている時に。



●シャルトルのオルガン、ストップリストや
コンソール(演奏台)の写真は
こちらのサイトへ。(仏語)


※壁紙は、こちらのサイトからいただきました




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