日本オオカミ目撃情報

 
 オオカミについて活動していますと「実はこのような写真を撮ったのだが日本オオカミかどうか見てくれますか?」というような依頼が舞い込んできます。 先日も中部地方の方から写真を送っていただきました。キツネのようであるが、キツネより大型だそうです。目撃された方は、この辺りでキツネは見ているがそれとは異なっている生き物に見えたと言います。撮影されたすべての写真を見ましたが、どうらや皮膚病に冒されているようで毛がぼろぼろした感じで、しっぽには一切毛が無く、ひょろっとした棒きれのようでした。日本オオカミに詳しい上尾の八木さんにも写真を送ったところ、「これと同じ生き物が数年前にも東北で目撃されている。ある学者は、日本オオカミに仕立て上げるように誰かがキツネの毛を刈ったのだと言ったが、実は同じ様な生き物が各地で目撃されている。決していたずらなどではなく、実際にこのような生き物が存在している。」との事でした。
結局、しっぽの長さ、顔の長さなどから日本オオカミではないと判断されましたが、いったいこの異様な姿の生き物とは?
 数十年前から環境汚染による自然破壊がすすみ、自然界の生き物に異変が起きています。
最近では全国各地で疥癬に罹った山のけものたちが続出、この写真に収められた生き物も疥癬に罹ったキツネだと思われます。人間生活による自然破壊・・・直接キツネに何かしていなくても、間接的には自分たちが山の生き物を追いつめています。この写真の生き物は、病気にかかり飢えて人里近くに降りてきたようだと目撃者は言います。疥癬はあらゆる生き物に宿り、抵抗力のないものが発病します。汚染により抵抗力を失ったキツネやタヌキなどが多くなっているのでしょう。
日本オオカミでなくても、この写真は環境汚染の貴重な資料のひとつとなるにちがいありません。
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