アラスカ州魚類狩猟局、局長ケビンC.ダフィ 通知
 2003年11月18日付ニュース告知
マクグラス地区についての許可証は入手可能
捕食者管理計画
マクグラス周辺の19D東猟区におけるオオカミ管理計画に基づくオオカミ猟の許可証は、アラスカ全土のアラスカ州魚類狩猟局の事務所で入手可能。 許可が必要な場合は、魚類狩猟局のどこの事務所に行っても、許可申請書を入手することができる。
電話、ファックス、メール、郵送での請求も可。 許可申請書は、検討のために、ジュノーのアラスカ魚類狩猟局本部に送付のこと。 申請者に対する許可基準には、地域の地理に関する知識、低空飛行の経験などが含まれる。申請を許可する者に対しては、申請から1週間以内に通知が行われ、 マクグラスの魚類狩猟局の事務所で許可証を受領することができる。許可証の 有効期間は30日。
19D東猟区の許可は、飛行しながら、あるいは射撃の前に空中もしくは地上から オオカミを発見して、オオカミを捕獲する一般の人たちに認められる。当局としては、最初に3つの許可を得ておくことを推奨する。追加許可は、管理計画の目標を達成するのに必要な場合に行われる。
このオオカミ管理計画は、マクグラス周辺の枯渇したムースの個体群を復活さ せる長期計画の一環である。マクグラス地区の住民は、家族を養うためのムースの肉に大きく依存しており、アラスカ狩猟局とアラスカ魚類狩猟局に対して、 ムース猟の獲物の回復を、1994年以来毎年、要求してきていた。地域は年間130 から50頭のムースを食料として必要としている。過去10年間の年間の獲物は平均 60から90頭でしかなかった。
最近の雪の状況は、こういったタイプのオオカミ管理計画の実行に適当ではないが、雪の状態が改善されるときを見越して、許可証は現時点で交付される。
マクグラス地区におけるムースの回復のための管理計画の詳細は、アラスカ魚 類狩猟局のウェッブサイトのニュースと刊行物のページで見ることができる。 この計画に対する質問は、アラスカ魚類狩猟局フェアバンクス地方事務所のキャ シー・ハームス(電907−459−7231)まで

アラスカ魚類狩猟局、野生動物保護部
2003年11月5日付ニュース・リリース
マクグラスとグレナレンに関する、アラスカ魚類狩猟局のオオカミ調整基準を含むムース管理再構築計画
アンカレッジ―マクグラスとグレナレン地区のオオカミの個体数を削減するために、今冬、一般の人たちに航空機を使うことの許可証を発行することで、アラスカ魚類狩猟局はムースの個体群の再構築へむけて努力を開始した。 発表はアラスカ狩猟局が、ムースが住民の食料として必要な地域における許可証の発行を決定した後の火曜日に行われた。
マクグラス地区に居住する狩猟局のマイク・フリーグル局長は「今日に至るまで は長く困難な旅だった」と語った。「だが、ことが運んでよかった」 「これは地域の食肉需要に応えるためにムースの個体群を増加させる重要な管理計画の一環である」、野生動物保護部長のマット・ロブスは語っている。
許可を求める者は、低空飛行の免許と地域の地域に関する知識を記入した申請書を提出することを求められる。この条件は、予想される許可証保持者のほとんど を、計画地域周辺に居住する住民に制限することを狙ったものである。 「計画が有効かつ人道的で、パイロットの安全ができるだけ確保されることが重要だ」とロブスは言う。「そのためには、地域の腕の立つパイロットが必要だ」。
今回の許可は、長期にわたる、複雑な調整過程の結果である。何年にもわたっていくつかのオオカミ調整計画が実施されたが、なんらかの形で航空機の使用を認めることを盛り込んだのは、この10年では始めてである。 オオカミの削減はアラスカ州に限定して行われるもので、それも対象になるのはアラスカ州全体の約1.5%だけである。 狩猟局は両地区において、オオカミとクマの個体数を削減するための一連の追加措置を実行してきたが、平行して数年にわたりムース猟の減少も続いた。どの措置もムースの個体群の増加をもたらすのに有効ではなかった。
狩猟局は火曜日に、 航空機の使用は、オオカミの個体数を必要なだけ削減するための、唯一の有効な 方法であると決心した。 植生が繁茂しているので、マクグラス地区の許可証保持者は航空機からのオオカ ミの射撃と地上からの射撃の双方を認められる。植生の貧弱な地区であるグレナレン周辺においては、パイロットは飛行機を着陸させ、外で射撃することを求め られる。 両地区において、生態研究部門は、オオカミをムースの個体群の回復の阻害要因として認識してきた。
クマもまた、特にムースの仔の主要な捕食者である。 10年近く前、マクグラスの住民は、狩猟局に対し、食料としての必要に見合うだ けムースを得ることができないと、狩猟局に対して陳情した。彼らは年間130〜 150頭のムースを必要とするのに、1990年代後半以降は、60〜90頭しか狩ること ができないでいる。 過去3年間にこの地区における大規模な調査は、毎年のムースの仔の個体数は捕食者に殺される仔と成獣の個体数に等しいことを明らかにした。これではムース の個体群は増加しない。
今春、部門の職員は、仔がもっとも攻撃されやすい時期の捕食を食い止めるため に80頭以上のクマをムースの繁殖地から他へ移動させた。今年の9月の時点で、 発信機をつけた仔の64%がまだ生存している。クマを移動させる前の2年間には、 1歳仔のわずか26〜33%しか生存していなかったのである。したがって、過去数 年よりも仔の数は多く、今回のオオカミの個体数の削減は、より多くの仔が成獣になるまで生き残り、個体群が増加するのを助けることとなる。 削減の努力は、クスコキン川に沿った小さな地域に集中され、短期間で終了され る見込みである。削減計画の結論において、地域の狩猟と罠猟はムースの個体群 の成長の維持に必要だとされたのである。
グレナレン地区においては、ハンターは毎年の狩猟シーズンに1000頭を超えるムースを捕獲してきた。今や、捕獲は半分以下になっている。一方で、オオカミは 昨年、4500頭と見積もられるムースを殺した。 ネルチナ盆地の生息域は、もっと多くのムースを養える。妊娠率と双子の出生率 は高いが、生まれた仔の70〜90%は、5ヶ月以内に死ぬ。クマとオオカミによる 捕食がその理由である。グレナレン地区においては、ハンターはクマの個体数を 削減するために、記録的な数のハイイログマを捕獲した。オオカミの個体数は依然として高い。

WolfNetworkJapan MLより
戻る