イスラエル兵役拒否者を支援する署名要請

2003年12月13日
占領地での兵役を拒否したイスラエル人マータン・カミネールさんの母サマダール・ネハブ−カミネールさんから、兵役拒否者を釈放するようイスラエル政府に求める声明に署名の依頼が来ましたので、ご紹介致します。「平和を求めるユダヤ人の声」を経由して届いたものです。

パレスチナのラファなどは、イスラエル軍による攻撃に晒されています。つい最近では、12月11日にもサラーム地区が侵攻を受けたというニュースが入っています。また、生活を分断して破壊し、家や農地を破壊して、アパルトヘイト・ウォールが、パレスチナの土地の中に作られています。水源は、イスラエルが支配しています。


サマダールさんの手紙

友人の皆様・連帯して下さる皆様:

占領地での兵役を拒否したイスラエル人たち(私の息子マータンもその一人です)を解放するよう求める要請への署名をお願いいたします。これらの人々は、1年近く(!)にわたる審理を経て、判決を受け取ろうとしています。

署名ページ



兵役を拒否した人々は、その行為によって、イスラエルによる占領の忌まわしく非理性的な姿を暴きました。パレスチナの人々には、あまりにお馴染みの姿です。これらの若い人々に支持を表明し、良心にもとづく反対の権利を支持することは、また、占領に反対する強い宣言でもあります。

私たちは、2万件の署名を目標にしています。みなさんの友人や家族に、このメールを転送して下さい。

サマダール


声明文

占領はテロを生みだし

戦争は貧困と失業を生みだし

罪のない子供たちが占領地で殺され

血と死にかわる合意が交渉のテーブルにのせられ

アラブの村々に入植者がテロを加え(恐怖を押しつけ)

集団的懲罰と外出禁止令・包囲が日常的に行われ、

占領は一世代全体のモラルを腐敗させ

兵士たちが余計な戦争---入植のための戦争---で死に

イスラエル政府は併合と土地没収を続け


そうした中、6人の青年:ヨニ・ベン・アーツィ、ハガイ・マタール、マータン・カミネール、シムーリ・ツァメレット、ノアム・バハート、アダムが良心のため、兵士となることを拒否した。彼らは占領者になることを拒否し、パレスチナ人の人権を踏みにじることを拒否し、イスラエル社会を破壊する占領の継続を手助けすることを拒否した。

1年以上にわたり、イスラエルはこれら自らの良心の声に従った青年たちを投獄している。この間、文民の人道的仕事を通してイスラエル社会に貢献することも阻止されている。

有罪判決が下れば、3年の禁固刑となる。

我々署名者は、これら良心の囚人をただちに釈放し、そしてこれらの青年たちが良心に従って代替となる文民の仕事を行うことを可能にするよう求める。

請願提案:兵役拒否者の親たちのフォーラム



以下、参考に、マータン・カミネールが米国で兵役を拒否したスティーブン・ファンクに宛てた手紙を再掲します。

"Open Detention,"
Tel Hashomer Camp,
Israel
2003年8月12日

親愛なるスティーブン

これが、彼らが言う「グローバリゼーション」というものだろうか?

世界のちょうど反対側に住み、ずいぶん違った生活をしてきたのに、僕らは同じ状況にいる。帝国主義の戦争と占領に反対する良心的兵役拒否者として、二人とも、この夏、軍事裁判にかけられている。君の声明を読んで、僕は、世界中で軍の論理が一緒であることに、微笑まざるを得なかった。戦争で人を殺しまた自分も死にに行くことに抵抗するほどに戦争に反対する人がいるということを、軍が理解できないと言う点も、同じだ。

君が僕の状況を知っていると仮定していたけれど、もしかして知らないときのために、少しだけ説明しておこう。僕は2002年イスラエル軍に徴兵されることになった。ユダヤ−アラブ青年運動で1年間ボランティアとして活動した後、僕は兵籍に入ることを拒否すると決めていた。僕と同じ状況にある他の若者たちとともに、僕は、シャロン首相に宛てた、高校最終学年生の手紙に署名し、そして僕自身の立場を完全にはっきりさせるために、軍当局に、兵役を拒否すると伝える個人的な手紙を送った。

軍当局は、僕に兵役拒否を許すわけにはいかないと知らせてきた:軍にとって例外は平和主義者だけであり(少なくとも彼らはそう主張している)、僕は、軍が決める平和主義者の定義には合致しないというのだ。そのため、12月の初頭から、僕は「規律手続き」(こんなものが海兵隊にもあるだろうか?)で28日の軍事刑務所入りを宣言された---続けて3度。3回目の刑務所入りの後、僕は軍法会議にかけられていた友人のハガイ・マタールにも加わるよう求め、それから数週間のうちに友人の3人---ノアム、シムーリ、アダムも、僕たちの仲間に加わった。

今、僕らは、兵籍に入れという命令を拒否したために、裁判を受けており、最大3年の禁固を受ける可能性に直面している。

どこかで聞いた話だとは思わないか?けれども、似ているのは、彼らが僕たちにしていることだけじゃない。他の人々に対してしていることも、似ている。つまり、テロを防止すると称して外国の土地を占領し、他の人々を弾圧しているということ。君や僕は、それが、支配エリートの経済的・政治的利益を追求するための単なる言い訳に過ぎないことを知っている。けれども、その代償を支払わなくてはならないのは、エリートたちじゃない。

代償を支払わされるのは、ジェニンやファルージャの、ラッマラーやバグダッドの、ティクリートやヘブロンの人々だ。代償を支払わされるのは、縛られて顔を床に押しつけらたり、学校に行く途中で射たれたりする、イラクやパレスチナの子供たち。けれどもまた、クーラーの効いたオフィスにいる将軍たちに大砲の運び屋として扱われるイスラエルやアメリカの兵士たちも、代償を支払わされることになる。こうした将軍たちが状況に対処する方法たるや、ただ非人間化---まずは奇妙な見かけの外国人を、そして自分たち自身を---することだけのようだ。ベトナム戦争の退役兵士たちや、イスラエルの退役兵士に聞いてみるとわかると思う。

スティーブン、僕らくらいの年齢の人々は、自由に学び、働き、世界を変えようとしていなくてはいけない。僕らの年齢の人々は、パーティーや抗議に参加し、人々と会い、恋に落ちて、僕らの世界がどのようであるべきか議論しているべきなんだ。僕らの歳頃の人々が、移動標的となったり、人権や市民権を否定されたりすべきではない。心身に対して加えられる危害に自分をさらけ出し、M−16ライフルと罪の意識に引きずられながら、軍の歩兵をやっているべきではない。人を殺したくもないし死にたくもないという理由で、鉄格子の後ろに投げ込まれるべきではないんだ。

君の裁判がまもなく始まる予定だと聞いた。僕の裁判は既に始まっているから、少しだけ助言できるかも知れない。

裁判官の目を見つめること。自分が何故裁判にかけられているのか説明するために、あらゆるチャンスを使うこと。裁判官たちも、君と同じような人間だ。だけど、自分たち自身に、それを否定しようとしているんだ。そうさせないように。戦争はくそみたいなもので、裁判官だってそれを知っている。君を放免しなくてはならないということを、彼らだって知っているんだ。

結局、僕ら二人とも、刑務所に入れられる可能性は大きい。刑務所では暗いときがあるだろう。外にいる人々が皆、僕らのことを忘れてしまったと思えるような、そして僕らがしたことすべてが無駄だったのではないかと思われるような、暗いときが。そんなとき僕ならどうするか、わかっている。スティーブン、僕は君のことを考えるんだ。そうすれば、僕らが人間性のためにしたことは、何一つ無駄じゃないということが分かるだろう。

大きな連帯を込めて

マータン・カミネールより

益岡賢 2003年12月13日

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