文書記録は米国が対ゲリラ戦争に深く関与していることを示している

2002年5月6日
マイケル・エバンズ
コロンビア・ジャーナル

過去15年間、米国議会は、主として人権に関する憂慮から、米国のコロンビアに対する安全保障援助を、長期にわたる内戦を戦うことに関してではなく、麻薬取引をめぐるものに絞るべきだと主張してきた。現在、ブッシュ政権はこうした制限を取り除き、現在・過去・将来にわたる支援すべてをゲリラ部隊に対する作戦に使うことを許可している。けれども、最近機密扱いを解かれた米国政府文書によると、法的制限とそして政府官僚から繰り返し公に確約があったにもかかわらず、米国の援助は対麻薬と対ゲリラ戦略との境界線を越え、既にして、米国はゲリラと直接対峙しており、また、このコロンビアの制御不能に見える内戦にさらに深く関与していこうとしている。

情報公開法(Freedom of Information Act: FOIA)に基づき入手され、国家安全保障アーカイブWebページのコロンビア文書プロジェクトで最近公表された新たな文書は、1988年から現在までをカバーしており、米国による安全保障援助提供から来る問題に特に焦点を当てている。

以下が、中でも主要なポイントである。

ブッシュ政権が提案したコロンビアに対する2003会計年度の援助額は、軍事・警察支援だけで5億ドルにのぼるのである。
マイケル・L・エバンズは、The National Security Archive(国家安全保障アーカイブ)という、情報公開法(FOIA)に従って入手された機密解除された文書を収集し出版する独立非政府研究機関のコロンビア文書プロジェクトディレクタである。
  益岡賢 2002年5月7日

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