世界の底流  
EUが新たなODA目標を設定
2005年8月27日


 5月24日、ブルッセルで、EU25カ国の開発援助相会議が開かれた。議題は国連ミレニアム開発ゴール(MDGs)を達成するために、政府開発援助(ODA)を増加させることであった。

 EU委員会の提案に沿って、EU開発援助相たちは、「EU共通のGNIに対するODA拠出率」を決めた。それは、暫定期間として2010年までに、共通してGNIの0.56%をODAとして拠出する、また、MDGsの達成のために、2015年までにGNIの0.7%をODAとして拠出する、という内容である。

 加盟国それぞれのターゲットは、旧15カ国と、新10カ国とでは異なる。旧15家屋は2010年までに0.51%、新10カ国は0.17%をそれぞれ達成する。旧15カ国のなかにはすでに達成している国があるが、その場合は現在の水準を維持する。

 このように、EU共通のODAのGNI比のターゲットを0.56%とすることによって、EUは途上国に対して、2010年には、200億ユーロの追加資金を供与することになる。