世界の底流  
英国G8サミット・デモ、米国9月24日反戦デモ
2005年1月26日

 

1. G8サミットに向けて

 7月6〜8日、スコットランドのグレンイーグルスにおいて、ブレア首相を議長としてG8サミットが開かれる。今回のサミットは、アフリカ・サミットと呼ばれるように、MDGs達成のための貧困根絶が最重要テーマとなる。
 これに向けて、ジュビリー・スコットランドは、7月2日、「債務、貿易、援助」をテーマとして、エジンバラにおいて、途上国からの活動家の参加を持って、“歴史上最大の集会を開催することを企画している。
 同時に、ロンドン、その他5都市において、Live8のコンサートを開く。
 エジンバラ集会をはじめ、コンサートの模様は、テレビで世界中に放映された。これは、南の貧しい国が北の豊かな国に毎日、1億ドルを支払っているという不正義を終わらせるというのが要求である。

7月2日のイベント;
場所;エジンバラのThe Meadows広場
集会;スピーカーは主として南から
音楽、映画、ワークショップ(債務問題はFaith Zone)、ゲーム(債務ゲームはChildren Zone)、あらゆるフェスチバル
街の中をデモ行進
「Human White Band」
1988、1999年のサミットにおいて、「人間の鎖」を行ったように、今回は、「債務帳消し、公正な貿易、より多くの援助」を要求する生きたシンボルとして、会場を白いバンドをつけた人でおおう。
午後3時;1分間の黙祷

2. 米国9月24日反戦デモ
 ブッシュ再選以来、米国では、イラク戦争反対運動が全土化するとともに、大きくまとまる方向に動き始めた。世論調査でもイラク反戦派が多数派となり、ブッシュに人気は下落している。
 そのなかで、5月26日、「Troops Out Now Coalition」は「Unity Call」で戦争を止めさせるための団結を訴えた。これに対して、1000団体が賛同した。反戦運動は新しい局面を迎えたといえる。
米国の反戦運動は単に、イラクからの米軍の撤退を要求するだけでなく、パレスチナ難民の帰還の権利を認め、人種差別、性的権利、セクシズム、すべての形の差別に反対している。そして、イラク、パレスチナ、ハイチ、フィリピンなど米軍の植民地支配に反対しているすべての人びとと連帯している。反対運動は街頭でのデモだけではなく、ウォークアウト、市民的不服従、その他直接行動を行う。
 最終的には、9月24日、ワシントンでの反戦デモ、10月14〜16日100万人のデモが予定されている。