著書の紹介  
目次 「利潤か人間か―グローバル化の実態と新しい社会運動」
 
 

プロローグ 新しい社会運動
   1  「反グローバリズム」の大きなデモ
   2  ヨーロッパの反グローバリゼーションの熱い波
   3  人びとはなぜグローバリゼーションに反対するのか

第1章 格差を増大するグローバリゼーション
   1  国家予算をしのぐ多国籍企業の収益
   2  多国籍企業がエイズ対策を阻む
   3  グローバルなカジノ経済が人びとを脅かす

第2章 影響力を強めてきたIMF・世銀
   1  新国際秩序の樹立宣言
   2  国連が退場し、IMF・世銀が登場
   3  救済融資と引き換えに途上国へ介入するIMF
   4  構造調整融資へシフトした世銀
   5  新たな債務危機
   6  国連の取って代わろうとする世銀

第3章 貿易の自由化を促進するWTO
   1  ガットからWTO設立まで
   2  シアトル ― 失敗の道
   3  ドーハで何が決まったのか
   4  ドーハの勝利者は誰か
   5  進まない交渉

第4章 国際政治を動かしてきたNGO
   1  国連を舞台としたNGOの活躍
   2  世銀と多国籍企業に対する活動やキャンペーン
   3  途上国の開発NGO
   4  NGOの封じ込めに出たヨハネスブルグ・サミット

第5章 グローバリゼーションと闘う人びと
   1  1999年11月、シアトルWTO閣僚会議
   2  2000年4月、ワシントンIMF・世銀会議
   3  2000年9月、プラハIMF・世銀年次総会
   4  2001年7月、ジェノバG8サミット
   5  岐路に立つ開発NGO

第6章 最貧国の債務帳消し
   1  ケルン・サミットでの「政治的勝利」
   2  債務帳消しをめぐる攻防
   3  日本政府の債務帳消しの実態
   4  沖縄サミットでの後退とジュビリーの合意
   5  債務帳消しへの新たな動き
   6  日本の債務帳消し運動の課題
   7  ようやく債務帳消しを発表した日本政府

第7章 資本投機を規制する為替取引税
   1  貧困をなくす資金源としての為替取引税
   2  為替取引税はなぜ復活したのか
   3  為替取引税の実現へ

第8章 もう1つの世界は可能だ
   1  エリートに対抗する国際会議
   2  反グローバリゼーション運動の理論と戦略

エピローグ ネオリベラリズムの危機
   1  史上最大のエンロン社の破産
   2  企業犯罪と政治スキャンダル
   3  ネオリベラルな市場経済の破綻

あとがき