DebtNet通信 (vol.6 #5)  
「北朝鮮がロシアに債務帳消しを要求」
2007年4月7日


  3月23日のAP通信によれば、北朝鮮はロシアに対して、ソ連時代の債務88億ドル(66億ルーブル)を返済不可能なので、帳消しにしてくれと要求した、と報じている。
  ロシアと北朝鮮の2国間交渉委員会のロシア側の共同議長であるKonstantin Pulikovsky氏によれば、北朝鮮はロシアに対する債務を返済することが出来ないので、政治的決定をして欲しいと言ったという。
かつてソ連は、北朝鮮にたいする独占的な支援国であった。しかし、この2国間の関係は、91年にそれんが崩壊して以来、途絶えた。今日では中国が代わっている。
  北朝鮮とロシアの2国間交渉では、北朝鮮は、金属加工工場の近代化とロシア産石炭の供与を要求した。返済は将来になるという。
ロシアは、石油による収入が増えたため、かつてソ連時代に友好関係にあった中東や中央アジアに対する債務を帳消ししている。