DebtNet通信 (vol.6 #16)  
「画期的なジュビリー法案が米議会に提出」
2007年12月5日

 07年6月7日、第110回米国下院の金融サービス委員会に、ウォルターズ議員が、「2007年責任のある融資と拡大債務帳消しのためのジュビリー法」案を提出した。
 彼女はルイジアナ選出の民主党下院議員であり、Bachus、Maloney、Gutierrez、Payne、Lee、Cleaver、などを代表している。12月現在までに86人の下院議員が共同提案者の署名をしている。
 法案の趣旨説明では、「米国政府は低所得国に対して責任のある融資をすることと、米国政府と国際金融機関に対する債務の帳消しを拡大するため」であると述べた。
対象国は67カ国にのぼる。
 1996年にIMF・世銀によって、HIPCイニシアティブが開始されて以来、同イシアティブによって債務帳消しを受けたのは30カ国、帳消し総額は800億ドルに上る。
 この法案は、重債務低所得国に対して、包括的な債務救済を法制化するためである。
 さらにこの法案は、2000年のミレニアム開発ゴールの達成を保証するものである、と語った。