DebtNet通信 (vol.5 #5)  
「世銀がタジキスタンの債務3億ドルを帳消し」
2006年2月1日

1. タジキスタンの世銀債務帳消し

 1月23日、世銀のFrancois Bourgignon チーフ・エコノミストであり、世銀上級副総裁とタジキスタンのEmomali Rakhmonov大統領との会見後、世銀がタジキスタンの3億ドルの債務を帳消しすることをぱっ表した。正式には、G8と協議した上で、2月はじめに開かれる世銀理事会で決定される。
 同時に、世銀はタジキスタンに対する融資を考慮中である。

2. ウガンダは対コンゴ戦争の賠償金支払い

 2005年12月19日、オランダのハーグにある国際司法裁判所は、ウガンダに対して、1998〜2003年間のコンゴ民主共和国に対する戦争で略奪などの犯罪に賠償金を支払うという判決を下した。
 コンゴ側は100億ドルの賠償金を請求していた。
 国際司法裁判所はウガンダが人権侵害の罪を犯したと断じた。
 コンゴ紛争は、ウガンダを含めて数カ国が介入しており、300万人の犠牲者を出している。ウガンダ側は、コンゴの国内に逃げ込んだ反乱軍を追跡したのだと弁解した。しかし、コンゴ民主共和国は主権侵害が侵害されたという証拠を提出し、鉱物資源の略奪などについての賠償金を請求していた。
 司法裁は、賠償金については両国間で交渉に当たることを薦めてしる。