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DebtNet通信 (vol.5 #15) |
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「ナイジェリア大統領への手紙」 |
2006年3月30日 |
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ワシントンにあるNGOのNew Rules for Global Financeは、4月はじめ、アフリカ連合(AU)の代表であるナイジェリアのオバサンジョ大統領とAUの債務委員会に宛てて手紙を送る。 それは、パリ・クラブの交渉の場所を、フランスのパリからアフリカに移すという提案である。これは小さなことだが、債務交渉における力のバランスを変えることの一歩である。以下は手紙の一部の抄訳である。 まず、昨年ナイジェリアがパリ・クラブとの交渉に成功して、劇的な債務削減を勝ち取ったことを祝福し、これはアフリカにとって歴史的な出来事である。 またAUの債務委員会が、2005年のG8サミットにおいて、アフリカの債務の全面的帳消しを要求したことを評価する。 ここに単純だが、勇気ある一歩として、アフリカの債務国と西側の債権国との間の農相のダイナミズムを根本的に変えるために、ぱり・クラブの交渉の場所を変えることを提案する。 問題点 最近のさまざまな努力にもかかわらず、アフリカの債務は3,020億ドルと天文学的な数字である。債務の重圧は経済開発を遅らせ、教育費の支出を抑制し、医療サービスをとどこうらせ、HIV/AIDSとの闘いを鈍らせ、国家を暴力に晒せ、大陸をテロに巻き込ませている。これらに加えて、資本の海外逃避、脱税などがアフリカの債務の重圧に負荷されている。 そしてアフリカの債務削減は、けちけちしており、スローであり、わずかである。
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