DebtNet通信(vol.3 #9)  
「マリがHIPCイニシアティブの完了点に」
2003年3月26日

3月7日、西アフリカのマリがIMF・世銀のHIPCイニシアティブによる完了点に達した。これで7カ国が完了点に達したことになる。
すでに2002年9月、マリは特別に1億2,100万ドルの債務帳消しを受けている。これは、マリの全債務額の9%にすぎない。今年3月の分は28%の削減、金額にして4億100万ドルの帳消しである。


今日、マリの残りの債務総額は22億ドルになった。これはマリのGDP比100%であり、依然として、マリにとって債務は大きな重圧である。
マリ以前の完了点に達した国は、輸出価格の暴落により、債務が年間輸出総額の150%以上にのぼたため、追加の削減を受けた。しかし、マリの輸出は比較的好調と見なされたため、そのような恩恵を受けることができない。

HIPCイニシアティブによる今回のマリの債務帳消し措置は、1年ぶりのことである。
IMF・世銀が公約したHIPCsの債務帳消し総額は1,100億ドルだが、マリの帳消しによって、わずか365億ドルの削減であった。