DebtNet通信(vol.2 #6) |
「タンザニアの航空管制システムの購入」 |
2002年4月24日 |
タンザニアの航空コントロールシステム購入事件 2001年11月、IMF、世銀は、タンザニアがHIPCsイニシアティブによる「完了点」に達したと認定した。その結果、22億600万ドルの債務救済を受けた。 英国は、タンザニアの債務の100%帳消しを行った。これは歓迎すべきことである。しかし、一方で、英国はタンザニアに対して4,000万ドルの軍事空港コントロール・システムを売却するため貿易保険を承認した。これは、武器輸出であることと、近い将来タンザニアの債務を再び持続不可能なものにする危険があるとして、英国内で抗議運動が起こり、議会では激しい議論がなされた。 3月28日付けの『Financial Times』紙は、債務キャンペーン派からの抗議を受けたIMFが、航空コントロール・システムの取引きについて、国際民間航空機構(ICAO)の調査チームが4月にタンザニアに赴き、調査を行うことになった。すでに、4,000万ドルのうち、40%の代金支払いがなされているが、この調査チームの報告がでるまで、残りの支払いはストップする。 この取引きは、バークレイ・グループによって進められた。ブレア政権内では、反対派のクレア・ショート経済協力相と、大蔵省、経済貿易省との間の対立になっている。 |
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