IMF・世銀総会に向けて
1) 英国のJubilee Debt Campaign(JDC)とWorld Development
Movement(WDM)
は、9月29〜30日、ワシントンで開かれるIMF・世銀合同年次総会に向けて、英国全土で「ワシントン・オルタナティブ」と呼ぶ行動を呼びかけている。
IMF・世銀に対して;HIPCsイニシアティブによる債務救済は、あまりにも遅く、あまりにも少なく、その対象国は限られている。そしてこれに付随しているPRSPについて憂慮している。
米国では、ワシントンばかりでなく、全土的にイベント、集会、デモ、ティーチ・インが企画されている。ジェノバではDrop the DebtがIMF・世銀の債務の100%帳消しを要求したが、G7の側には、全く何の反応も見られなかった。今回のIMF・世銀総会で、身のある前進を要求する。
ブラウン蔵相に対して;IMF・世銀のHIPCs債務の100%帳消しを要求して、
「You can’t wash your hands of the debt」(聖書にあるピラトに対する言葉)というメッセージを送る。
イベントや集会では、白い服を着て、顔や手を白く塗り、白い水泳帽をかぶる。
紙の洗濯機の中に大きな小切手を入れる
「ワシントン・パイ」と呼ぶケーキ、ジャムとジェリーを間に挟んだものを売る。
すでにダーハム、ブライトンで企画され、ロンドンでは世銀のオフィス前で行う。
ブラウン蔵相、ショート開発相の選挙区でのイベントも企画されている2人に手紙を書く
2) 世銀がHIPCsにコモロを追加
コモロはインド洋に浮かぶ小さな島国である。世銀は、コモロの「債務の持続可能性分析(DSA)」を行い、HIPCsのカテゴリーに入れるべきであるという結論を下した。
コモロの2000年末の債務と輸出比は150%を超えており、債務と貿易収支のバランスを中長期的に見て、2020年まで債務は非持続可能となる。したがって、コモロは債務救済をしなければ、持続可能な債務にはならない、というのが世銀の結論であった。
一方、キルギス、アルメニア、ナイジェリアなどの債務状況はコモロより悪いのみなぜHIPCsからはずされているのかという疑問がある。これは、キルギス、アルメニアは10億ドル、ナイジェリアは60億ドルという帳消し額が巨額となる、という理由から来ている。世銀のHIPCsケテゴリーじは非常に恣意的である。
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