DebtNet通信 (vol.1 #31)  
国連開発金融会議の開催
2001年8月30日


債務関連の国際会議のお知らせ

1) 国連は、2002年3月18〜22日、メキシコのNuevo Leon州のMonterreyにおいて、International Conference on Financing for Development(国連金融と開発会議)を開催する。

これは、国連が、1992年、リオの地球サミット以来、人権、人口、社会開発、女性、人間居住など、地球的規模の課題でもって、サミット級のマンモス会議を開き、Agenda21をはじめ、2000年までに達成すべき数多くの行動計画に採択してきた。

しかし、加盟国政府、とくに途上国政府は資金がなく、立派な行動計画はたな晒しになっている。そして、常にこれらの課題を取り巻く環境は悪化している。

とくに1997年、アジア危機の発生を機に、金融問題を取り上げる会議が提案されてきた。しかし、米国が、北から大量の資金を南に提供することになる国連会議の開催に一貫して反対してきたため、実現しなかった。しかも、ニューヨークの国連本部以外の都市での開催にも反対してきた。というのも、ニューヨーク以外の都市では大規模なNGOフォーラムが開かれ、加盟国政府に圧力がかかるからであった。
また、サミット級の会議にすることも反対してきた。したがって、長い間、「会議」とさえ呼ばれず、「イベント」と呼ばれていた。

第2回の準備会議が2001年5月2〜8日、ニューヨークで開かれ、ようやく、「国際会議」になった。
テーマは、債務救済、ODAの0.7%、通貨取引税などである。先進国はこれら国際協力問題を議論することを嫌い、南の国内で如何に資金を調達するか、つまりは途上国政府の腐敗、ガバナンス問題を議論しようとしている。

第3回準備会議は、2001年10月15〜19日、ニューヨーク国連本部
第4回準備会議は、2002年1月14〜25日、ニューヨーク国連本部

第3回準備会議で、行動計画の草案の討議がはじまる。
なお、「途上国の債務と貧困ネットワーク」は、5月2〜8日の第2回準備会議において、NGOの資格を承認された。したがって、第3回準備会議から、NGOとしてオブザーバー参加できる。リオ・プラス10年のように登録NGOの参加が多くないので、NGO1団体当たりの人数制限がないので、本会議を含めてなるべく多くのDebtNetのメンバーの参加が望まれる。詳細は北沢まで。

2)通貨取引税のNGO国際会議

カナダのバンクーバーで、2001年10月4〜6日、Halifax Initiativeが「通貨取引税(CTT)」についての国際会議を開催する。Robin Round代表が国連金融開発会議のTask Forceのメンバーに選ばれたこと、またカナダ政府が最もCTT導入に熱心であることから、早くからこの問題に取り組んできた。
招待状の請求先は;conference@halifaxinitiative.org