原子力規制委員会は再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その264 2025年6月14日 自滅事業者までしっかり支えて再稼動促進する原子力規制委 員会〜事故加害東電柏崎刈羽も、27回延期日本原燃六ケ所 も止めない〜 |
毎水曜昼休みに六本木ファーストビル前で、再稼動を推進するな・被ばくを押しつけるなと訴 え続けているが、石渡委員から山岡委員に変わった山中原子力規制委員会はより一層露骨に 再稼動推進している。ドイツや台湾を見習えないうちに核のゴミを増やし事故を起こす。 5.21非公開会議で東電柏崎刈羽6号機再稼動を応援 2025年5月21日の原子力規制委員会臨時会合はひどいものだ。柏崎刈羽7号機で昨年11 月〜今年1月に衛星電話故障が続き東電柏崎刈羽のLCO逸脱4件、「これだけ短期間で故障 が続くのは考えにくい。一歩踏み込んで検査をすべきだ」(伴信彦委員)、「どのような理由で製 品が壊れたにしても、必要な条件を逸脱した東京電力に責任はある」(杉山智之委員)と指摘 し、規制委は7号機の状態を第1区分(自律的な改善が見込める状態)から第2区分(事業者の 安全活動に軽微な劣化がある状態)に変更した。 ところがその後の対応が速い。5月21日の原子力規制委員会非公開臨時会合で、<令和7 年度検査計画においては、重点項目を設けることは行わず、通常の基本検査項目を通じて、 これらの取組を確認することとしたい。>と決めたのだ。LCO逸脱4件が直後に第2区分に落と したばかりなのに、東電によしよしの決定をした。原子力規制委員会が非公開臨時会議で柏崎 刈羽の再稼動を後押しした。 超危険な六ケ所再処理は、アクティブ試験に目をつむり、PAZなしUPZ5km 6月11日の「原発・核燃サイクルの中止を求めて」院内集会で原子力規制庁担当の説明に驚 いた。「六ケ所再処理施設のアクティブ試験を評価しない」と言ったのだ。 再処理がトリチウムはじめ膨大な放射性物質を排出することは、高木仁三郎が早くから指摘 し、実際に2006年〜2008年にかけて実施されたアクティブ試験でもそのひどさが確認されて いる。 にも拘らず原子力規制委員会がアクティブ試験を評価しないなんてありえない。企業の品質保 証部がこんなことをしたらすぐに首だ。何が何でも再処理施設を合格させたいからか? 資源エネルギー庁の担当が「原因究明」と述べて再処理が困難であることを吐露しているの に、原子力規制庁の姿勢があまりにひどい。 また、六ケ所再処理施設の事故対策・避難計画について、PAZは定めずUPZを5kmとしている こともおかしい。通常の原子力発電所では、核燃料は原子炉に入っているが、再処理では核燃 料がむき出しになっている。地震・津波・火山などの影響を受けて核燃料が周辺に漏れ出るリ スクを考えれば、この設定は許されない。 能登半島地震に耐え続ける「実効性無き避難計画」 能登半島地震が、家屋倒壊・道路寸断・海岸隆起などなど避難が不可能であることを明らかに し、地震について多くの新たな知見が得られているにも拘らず、地震・津波などと原子力事故と の「複合災害」に対しては何ら対策を明らかにせず、問題を先送りしている。何が何でも原発稼 働を維持したいのだ。 国民の命と健康と環境を護るべき原子力規制委員会が、GX推進と第7次エネルギー基 本計画を受けて、再稼動推進をさらに進めて再稼動促進をする委員会になりさがってい る。 以上 |