原子力規制委員会は再稼働推進委員会・被曝強要委員会!
その253 2022年6月17日
海洋投棄と再稼動を促進する原子力規制委員会〜
日本原電:東海第二○、敦賀×、東電:福島第一○、柏崎刈羽×〜

 タイトルを見て、なんのこっちゃ?と思う方も多いかもしれない。
これは更田委員長による日本原電と東電の各原子力発電所への評価だ。
(1)東海第二○、敦賀×
2021年8月に、日本原電の敦賀原発の地質データ書き換えで、規制委が審査を中断した。本年5月24日にも原電本店(東京都台東区)のへ立ち入り調査を実施、既に合計8回の立ち入り検査だ。
当然、日本原電の信頼性が地に落ち、運転延長を予定しているに東海第二の再稼動も許されないはずだ。
ところが、敦賀データ改ざん問題が発覚した折に、更田委員長は「東海第二の説明はしっかりしていた」と日本原電を擁護し、敦賀の失点が東海第二に及ばない様に気遣いした。
本来ならば当然水平展開して東海第二のデータも改竄を疑って追求すべきなのに、運転後40年を迎える前に大慌てで運転期間延長を決めた東海第二に対しては何もしない。
原子力ムラから再稼動を期待されている東海第二を止める気は規制委には無いのだ。
         
(2)福島第一○、柏崎刈羽×
東電はこの11年間多数の問題を起こしている。中でも柏崎刈羽における核物質防護違反は国際的問題にも発展しうるので、規制委も厳しく運転禁止命令を出した。それにも拘らず、2022年5月にも柏崎刈羽で核物質防護違反が発覚、東電が全く信用できない会社であることが明らかになった。
ところが、規制委はこの問題も水平展開して福島第一原発も確認するべきなのに、規制委はそれをしない。私が東電に尋ねても、イチエフは入管チェックを別の形でやっている、と逃げる。
規制委も東電もイチエフに波及させたくないのは、放射能汚染水「海洋放出」を何としても実現したいからだろう。3.11事故以降も多くの隠し事をしてきた東電に「海洋放出」を許すことは許されないとの声を聴きたくないのだ。
そればかりではなく、柏崎刈羽6,7号の再稼動を求める原子力ムラの声を気にして、核物質防護違反追加検査は年内いっぱいと発表、同原発の工事の進捗を見計らって審査・検査をしているのだ。
(3)原子力規制委員会は再稼動推進委員会 今まで何度も多くの例を挙げて「原子力規制委員会は再稼動推進委員会」と書いてきたが、
日本原電や東電に一見厳しく当たりながら、実際には各社の意向をしっかりと受け止めて審査・検査を実施し、汚染水「海洋放出」や東海第二・柏崎刈羽の再稼動を推進しているのだ。
そう言えば、東電は東海第二の為に1900億円も日本原電に資金支援しているのだ。これも許せない。