原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その169   5月15日
東海第二、「黒枠・白抜き」で前のめり審査を続ける原子力規制委員会
〜5月14日の設置変更許可においても「商業機密」の為に「黒枠・白抜き」満載〜
 5月15日(火)午前に日本原電東海第二原子力発電所の設置変更許可の審査が行
われた。公開ゆえに規制庁側も原電側も緊張している様子。後日追加資料が提出
されるとの発言があり、特に結論が出ることは無く終わった。

 驚いたのは、日本原電から提出された資料の5つの資料総てに「黒枠・白抜き」
があること。特に、この日の議論の全体を示す「資料1−1東海第二発電所 新規
制基準への適合性に係る主な変更点について」はパワーポイントでわずか20頁の
概要資料であるのに、8カ所も大きな「黒枠・白抜き」があるのだ。

 実際に会合の動画を聞いていても、両者の議論で参照している図表や数値が
「黒枠・白抜き」で隠されていて、私たちには何も確認できない。
 「本資料のうち、□は営業秘密又は防護上の観点から公開できません。」ある
いは「本資料のうち,□は商業機密又は核物質防護上の観点から公開できませ
ん。」などの注釈が、各資料の1ページに書かれている。

 大慌てゆえの不統一(?)はともかく、これだけ反対の声が上がっている審査
の内容を「営業秘密」あるいは「商業機密」を理由に「黒枠・白抜き」公開する
規制委は全く信じられない。

 再度皮肉を言う、「透明性」を売りにする規制委ならではの「黒枠・白抜き」
か?
 おまけに、設置変更許可がまだ終わっていないのに、5月17日(木)午前には工
事計画の議論が行われる。
 11月までに認可する為に前のめりで不透明審査をし続ける規制委は全く信用で
きない。皆で監視し続けよう。

(参考)
第571回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/tekigousei/power_plants/0
0002073.html
日時:平成30年05月15日(火)10:30より16:30
場所:原子力規制委員会 会議室A(東京都港区六本木1丁目9-9 六本木ファース
トビル13階)
配布資料:議事次第
資料1−1 東海第二発電所 新規制基準への適合性に係る主な変更点について
資料1−2 東海第二発電所 新規制基準への適合性に係る主な変更点について
の補足説明用資料(審査資料抜粋)(重大事故等対策の有効性評価)
資料1−3 東海第二発電所 新規制基準への適合性に係る主な変更点について
の補足説明用資料(審査資料抜粋)(重大事故等対処設備)
資料1−4 東海第二発電所 過去の審査会合資料(抜粋)
資料1−5 東海第二発電所 隣接事業所との合意文書