原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その89   2016年4月2日

原子力規制委員会はメディアを恫喝するな!
〜朝日新聞への取材制限を直ちに止めろ〜


  原子力規制委員会による朝日恫喝が続いている。

3月14日の朝日記事と翌日の社説に対して田中委員長が「犯罪的」と言ったことを「その87」で述べた。

 その後、3月18日に原子力規制委員会は朝日新聞社に対して「厳重抗議」し、次の取材制限を伝えた。

○個別取材は全て録音対応とする
○電話取材は受け付けない

同じ18日に行われた規制庁ブリーフィングで、松浦総務課長が次のように答えた。

田中委員長が「犯罪的」と言った理由は次の発言が示している。

「地域住民の方はいろいろ不安を持っているところに、わざわざその不安を煽り立てるような記事になっているということは、私は遺憾だと思います」

一方、取材制限の理由は、14日の記事の最後の
<規制庁は「不十分だったり未設置だったりする状態で再稼働するのは問題だ」としている。>
の記事。規制庁職員が「言った、言わない、最後は水かけ論」になり、録音の提出要求に朝日新聞が応じなかったから。

 その後、23日の委員長記者会見では、田中委員長が記者の問いに答えて、
「ほどほどに矛先をおさめたらいかがですかというような話もしていますので、そこは事務方の判断に任せたいと思いますけれども。」と、あたかも第3者を演じ、
「朝日新聞ともよく話をしていただいたらいいのではないかと思いますけれどもね。」と自分の加害性を隠す。

 川内モニタリングに不備があるのは明らかだし各原発のモニタリングを総点検するべきだから、規制委も「ほどほどに矛先を収めている」のかと思ったらそうではなかった。

3月31日現在、朝日新聞はずっと取材制限を受けている!

 原子力規制委員会は、発足以来、赤旗や毎日新聞やテレビ朝日などに頻繁に圧力をかけてきており、田中委員長によるメディア恫喝は安倍首相ともいい勝負だ。

規制委に出入りしている記者や会社が「朝日みせしめ」に抗議するべきだが、せいぜい記者会見で事実関係を確認するのみ。権力に立ち向かう記者たちのジャーナリスト魂を期待するのは無理か?

我々市民側からも規制委に抗議の声を上げるとともに、しっかりと規制委を監視しないといけない。