原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その72   2015年11月7日

命よりも商業機密? 原子力規制委員会
川内も高浜も伊方も工事計画資料は「黒枠白抜き偽装」

 
  本年4月の福井地裁による高浜原発再稼働差止の仮処分決定にも拘らず、規制委が高浜原発の再稼働適合性審査を進め、既に設置変更も、工事計画も、保安規定も認可している。

 ところが、規制委のサイトに公開されている工事計画認可にかかわる関電の資料を見ると、またまた「黒枠白抜き」マスキングだらけだ。ひどいところは、図の名前だけ入ってページ全体が黒枠白抜きのところも沢山ある。これでは、どんな専門家が見ても、審査の妥当性を確認できない。おまけに、その理由は「本資料のうち、枠囲みの内容は、商業機密あるいは防護上の観点から公開できません。」としている。

 ひとたび事故を起こせば、「国民」の命と健康と環境を破壊するのに、商業機密を優先さるとは、規制委が原子力マフィアの方ばかりを向いていることの明確な証拠だ。

 皆さんも、次のサイトにある資料を眺めて、規制委のひどさを実感していただきたい。 http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000088.html

 川内原発については、このことについて「行政不服審査法」に基づき異議申立をしたが、規制委は審理するそぶりを見せながら結果を出さず、既に3,4号機の再稼働を容認してしまった。

 伊方についても、まだ工事計画の認可はされていないが、資料を覗いてみると同様である。 http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000086.html

 この「黒枠白抜き」マスキングだらけ公開については、引き続きしつこく規制委を追及していかないといけない。

 この事実を多くのメディアにも報道してもらいたいと思う。