原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その65   2015年9月28日

電源車とポンプとドリルを買えばいいだけの「新規制基準」
〜現存の原発を再稼動させる為の世界最低水準〜

 川内博史さんの「アベノクライシス そこまでして原発続けますか?」(竹書房新書)が面白い。

 川内さんは、原子力規制委員会が発足後10カ月で造った「新規制基準」は、「ものすごく単純化すれば」3つの条件をクリアされればよいことになる、と述べる。

  第1:性能のいい電源車を買いなさい

  第2:性能のいい(注水)ポンプを買いなさい

  第3:性能のいい(水素ガスを逃すための穴をあける)ドリルを買いなさい

 あとは、免震重要棟とフィルター付ベントはこれからやる方針を打ち出せばいいだけ。

 要するに「津波対策をすればいい」だけだ。今回の東電福島第一原発事故は、原発は地震に対しても脆弱である可能性を示したのだから、それを無視することは決して許されることではない。

 福井地裁が4月の決定で「緩やかに過ぎ合理性を欠く」と述べたように、地震対策が全くなっていないのだ。

  私たちは、「新規制基準」の問題点として、地震対策問題とともに、立地指針無視、ストレステストを課さず、避難計画(深層防護第5層)を課さず、コアキャッチャ・受動的安全性を課さず、火山対策も航空機事故対策もテロ対策も全く不十分、バックフィット容認、…と縷々述べる。

 が、性能が良い電源車とポンプとドリルを買いなさい、という川内さんの言は単純明快で分かり易い。

 「新規制基準」が現存原発の稼働を推進する為のあまいあまい世界最低水準基準であることを端的に現している。