原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その63   2015年9月14日

独立性も透明性も中立性も国民だましの規制委
「上手にやらないと」国民をだませない?!

   本年8月25日に自由民主党原子力規制に関するPT(プロジェクトチーム)吉野正芳座長、井上信治事務局長が規制委を訪れ田中俊一委員長と面会した動画が規制委ウェブに公開されている。

   https://www.youtube.com/watch?v=SZVXu-hnVMs&feature=youtu.be

  ここで、田中規制委委員長が真正直に本音を吐露した。

 関係省庁や事業者、自治体などの関係者との健全なコミュニケーションを深めることなどを求めた自民党PT提言に対して、「独立性をしっかりやらないと国民の信頼を得ることが難しい。独立性と透明性を。これをなかなか上手にやらないとですね、上手にやらないとと言うのは変ですけれども、きちっと国民が見ていても納得いくようにやらないと、いろんな批判を受けることになる。基本はそうなんですが、注意深くやることなのです。」

 この動画の音声は非常に聞き取りにくいが、「上手にやらないと」と「注意深くやること」は良く聞こえる。

 原子力規制委員会設置法に「中立公正な立場で独立して職権を行使する原子力規制委員会を設置」と規定され、衆議院の付帯決議1に「…原子力規制行政に当たっては、推進側の論理に影響されることなく、国民の安全の確保を第一として行うこと」、参議院の付帯決議5に「原子力を推進する組織はもとより、独立性、中立性を確保するため、関係事業者等の外部関係者との接触等のルールを作り透明化を図ること…」、と書かれている。

 にも拘わらず、このように独立性・中立性・透明性を守らないといけない組織の長が、これらを守るために何をやるのかやっているのかを説明せずに、「上手にやらないと」と、どのようにうまく国民をだますかを考えないといけない、と本音を述べたのだ。

 9月19日に設立3年を迎えるが、こんな国民を欺く組織はいらない。