原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その9  2014年6月30日

原子力防災計画・訓練に目をつぶる規制委田中委員長
のらりくらりの答弁
 去る3月12日に米原子力規制委員会前委員長グレゴリー・ヤツコ氏が泉田新潟県知事と対談をして、「避難計画が不十分なら、米国では原子力規制委が原発停止を指示するだろう」と指摘した。そして、川内原発は勿論多くの原発立地・周辺地域で原子力防災計画が全く不十分で特に避難計画も避難訓練も全く非現実的であることが指摘されている。にもかかわらず、原子力規制委員会が用意したのは、「その5」で紹介した「緊急時の被ばく線量及び防護措置の効果の試算」だけ。
 それ故に、6月25日の田中委員長記者会見でロイター記者が鋭く「地元の自治体の避難計画、防災計画について、規制委員会が評価会合を開くべきでは」と質問した。しかしながら、委員長の応答はのらりくらりで、時に高圧的。原子力防災指針を作っておきながら、「それが規制委員会の仕事として位置付けられていない」、「規制庁の職員、防災課の方たちも地元の要望に応じていろいろ相談に乗っている」、「法的な枠組みのもとで、規制委員会、規制庁はできることをやっている(片山審議官)」と逃げる。
   http://www.nsr.go.jp/kaiken/(6月25日速記録、会見映像)
 原子力マフィアの組織IAEAでさえ必要とする深層防護の第5層「防災」について、日本の規制委員会が全く評価しないのは本当におかしい。
 「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」に資することを目的として設置された原子力規制委員会が、その目的を果たせないことが明らかなのに、防災・避難に目をつぶって川内他の既存原発の再稼働を目論んでいる。許せない。

☆7月9日(水)規制委員会抗議行動 昼の12時から13時30分まで
 東京六本木の「六本木ファーストビル」(原子力規制庁)前。参加歓迎!