経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その72  2018年5月12日

板根コマツ相談役による「エネルギー基本計画」ねじ曲げを許すな!
〜月刊「選択」が露わにする原子力ムラの露骨な原発推進〜
 まず、月刊「選択」(5月号)の次の記事をご覧いただきたい。
<「選択」(5月号)から
 コマツ・板根相談役がエネ庁に激怒「原子力から逃げるな」
 経済産業省の有識者会議「エネルギー情勢懇談会」の会合で、委員の板根正弘コマツ相談役が「原子力から逃げるな」と事務局の資源エネルギー庁を叱りとばす一幕があった。この日、四月十日に示された懇談会の提言案に原発新増設が明記されなかったからだ。電力業界関係者は「怒りは無理もない」とほくそ笑んでいる。
 そもそもこの懇談会は、原発推進へ舵を戻すため、原発の新増設や建て替えの必要性を明記するのが役割だった。原発推進派で委員を固めたのはそのためだ。しかしエネ庁は世間の風を読んだのか、増設を明言できなかった。「昨年八月から続けた九回の会合は時間の無駄だった」と前出関係者。
 日下部聡エネ庁長官は会合後「別に逃げてない。読めば新増設が必要と分かる」といら立ちを隠さず、提言案の趣旨を推察できなかった板根氏がおかしいと言わんばかりだった。経産省と言えば、柳瀬唯夫経済産業審議官が加計学園問題で「血祭り」に。柳瀬氏は原発推進政策に強い発言力があったが、それも期待できない。経産省の迷走は、看板政策だった原発推進にも影を落とす。

 エネ庁と原子力ムラのやり口と雰囲気が良く分かる記事だが次の事実を確認しておきたい。
★板根正弘コマツ相談役は、この「エネルギー情勢懇談会」の有識者であるばかりか、「エネルギー基本計画」を策定する「(総合資源エネルギー調査会)基本政策分科会」の分科会長で、両方の会の委員を務めるただ一人の人で、今回の第五次「エネルギー基本計画」策定に絶大な影響力を持っている。
★「エネ庁が世間の風を読んだ」のは当然で、私たち経産省前テントひろばは座込みと抗議行動で、またテントやeシフト他が何度も院内集会などで、経産省に「世間の風」を送ってきた。
★最後の柳瀬唯夫についての記述も、ずっと経産省前テントひろばが訴えてきたとおりの原発推進者が10日の国会でまたまた嘘の上塗りをした。

 それにしても、「エネルギー情勢懇談会」が<原発推進へ舵を戻すため、原発の新増設や建て替えの必要性を明記するのが役割だった。原発推進派で委員を固めた>ことも、「基本政策分科会」の分科会長が原発の「新増設」提言が無いから「原子力から逃げるな」と事務局をしかったことも、ひどい。と同時に、原子力ムラの焦りが良く分かる。

 5月16日(水)には、「基本政策分科会」が開催され、いよいよ「エネルギー基本計画(案)」が提案される。経産省・資源エネルギー庁を監視・抗議し続け、できればこの「基本政策分科会」を傍聴しよう。
総合資源エネルギー調査会基本政策分科会(第27回会合) -開催通知
日時:2018年5月16日(水)? 13時00分〜15時00分
場所:経済産業省本館17階 第1〜3共用会議室
議題:1.エネルギー基本計画(案)について
傍聴申込:5月14日(月)正午まで
https://wwws.meti.go.jp/interface/honsho/committee/index.cgi/committee/18629