経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その71  2018年5月7日

核のゴミを未来世代に残すな! 宇宙を汚すな!
〜高木仁三郎の未来小説「プルトニウムの未来」(岩波新書、1994年)から〜
<高木仁三郎「プルとニウムの未来」
「高レベル放射性廃棄物の地球外処分」についての取り決めが正式に成立したのは、2020年1月1日です。取り決めの骨子は、西暦2020年までに発生した高レベル廃棄物についてはすべて2080年までに、2020年以降に発生したものについては、それぞれの発生時から60年以内に、地球およびその重力圏の外に処分するというものです。

 何ともやりきれないが、高木が20年以上前1994年に書いた本の中で、既に「高レベル放射性廃棄物」の問題がいかに大変かを認識し、「世代間公平という子どもたちの主張」から「地球外処分」まで考えざるを得なくなるかも、と警告しているのだ。
 現に今も、高レベル放射性廃棄物18000トン、プルトニウム48トンの行方は、経産省・資源エネルギー庁・NUMOが策を弄しても一向に先が見えない。

 同書に原発一基にかかわる物質量(100万kw、1年)の表も提示してある。
ウラン必要量:ウラン140t、鉱石7万t、残土70万t
死の灰:広島原爆1000発分(50兆人分の年摂取限度)
プルトニウム:生成量250kg(長崎原爆20発分=約9兆人の年摂取限度)
放射性廃棄物:ウラン廃棄物200万本(200?ドラム缶)
低レベル廃棄物1000本(200?ドラム缶)
高レベル廃棄物20本(150?キャニスター)
TRU廃棄物1000本(200?ドラム缶)
廃炉廃棄物:高レベル100t、中レベル3000t、
低レベルA35000t、低レベルB60万t

今も同様であろう。
川内、高浜、大飯、玄海が稼働している中で、今も上記の量の核のゴミをどんどん増やしているのだ。

未来世代にこれ以上迷惑をかけてはいけない。直ちに原発の稼働を止めるべきだ。
もちろん、地球外処分で宇宙を放射能汚染するなんてもってのほかだ。
イチエフ事故を経験し、再エネが伸び、電気が余っている今、未来世代の為に原発をゼロにする「エネルギー基本計画」を立てるべきである。
以上