経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その57  2018年1月25日

再処理を名目に核のゴミを六ヶ所に押し付けるな
〜六ヶ所再処理工場はダミー計画で真に欲しいのは使用済み核燃料置き場

  まずは次を読んでいただきたい。
<1989年10月29日付の朝日新聞は、電力会社も、再処理見合わせ(使用済み燃料の一括貯蔵)を考慮していると報じ話題を呼びました。…六ヶ所再処理工場計画は、最初からか途中からかは別にして、ダミー計画と化し、電力会社にとって真に欲しいのは使用済み燃料置き場(再処理工場のプール部分)のみということになります。実際、同工場の工事計画も、まずこの施設(燃料置き場)から建設が進行していく予定になっています。そうなれば、六ヶ所再処理工場は、文字通り、原発のゴミため以外の何物でもないわけです。>
 これは、1991年発行の「下北半島六ヶ所村核燃料サイクル施設批判」(高木仁三郎、七つ森書館)から。既に25年以上前から、もんじゅ破綻も含めて今明らかになっている核のゴミの問題、再処理の破綻、再処理口実のゴミの押付けが予見されていた。
 日本原燃が2017年末に六ヶ所再処理工場の24回目の稼働延長をこともなげに発表した(その53、http://www.jca.apc.org/~kimum/METIno53.html)ことも、再処理工場がゴミ押し付けのためのダミー計画であるならば、なるほどと思える。
 既に、高レベル放射性廃棄物を3393トン(13771体)が六ヶ所村に運び込まれている。同様に、低レベル放射性廃棄物(本当は低レベルとは言えない)のドラム缶約23万本(毎年1万本以上搬入、現存は未確認)が、各原発立地から六ヶ所に運びこまれてきている。
 おまけに、六ヶ所村付近は、地盤が弱く、かつ三沢空港が近く、とても危険だ。福井県西川知事が核ゴミを県外にと要望し、関電が了解表明して大飯の再稼働を推進しているが、これ以上六ヶ所村に核のゴミを押し付けてはならない。経産省・エネ庁は、早く再処理断念、核燃サイクル破綻を認めるべきだ。
以上