経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その29   2017年4月11日

東芝“原発大暴走”を後押しした今井尚哉安倍首相秘書官
〜今井尚哉元資源エネルギー庁次長が東芝と組んでトルコ原発輸出を推進
 監査法人に「存続に疑義」を表明され、4月11日に承認なき決算発表をした東芝。
 その21で、東芝がウェスチングハウスを買収するにあたって資源エネルギー庁が三菱に対して応札価格が低すぎると怒り、相場をはるかに上回る54億ドル(約6200億円)の最高値で応札したことを伝えたが、その犯人は現安倍首相秘書官の今井尚哉氏(元資源エネルギー庁次長、第一次安倍政権でも首相秘書官)だったようだ。
 「東芝“原発大暴走”を後押しした安倍秘書官 原発事業の大失敗で赤字一兆円も税金で尻拭い?」(大西康之)を何と週刊文春(4月13日号)が報じている。以下はそのピックアップ。

 東芝の原発事業担当者は社内で“暴走機関車”と呼ばれていた男(田窪昭寛氏)が頼ったのが、資源エネルギー庁次長で現秘書官の今井尚哉氏。田窪氏は年間30回も今井氏と会っていた。「東芝が現在の惨状に陥った背景には、二人の親密な関係があったのです」。
 “アベノミクスの司令塔”と言われる今井氏が、長年手掛けてきたのがエネルギー政策。民主党政権時代には、資源エネルギー庁次長として原発再稼働に奔走していた。滋賀県嘉田由紀子知事に「知事の責任を果たすべき」と説得し、脱原発派橋本徹大阪市長を“転向”させたのも今井氏。
 更に、安倍政権の官邸に戻った今井氏が、秘書官という立場で推し進めたのが、トルコへの原発輸出プロジェクト。
2013年5月に安倍首相がアラブ首長国連邦やトルコを歴訪、オマール・カンディール(サウジアラビア人投資会社社長、東芝電力システム社アドバイザー)と安倍首相と今井氏が写った写真がある。田窪氏(東芝)=今井氏ラインで進めてきた原発輸出事業が、首相の「お墨付き」をもらったのだ。最終的には三菱重工が手掛けるがUAEでは東芝との事業協力が進展した。
 「今井さんや経産省が東芝に働きかけたことで、東芝が原発輸出や資源開発を進めたのではないか」の文春記者の質問に、東芝も官邸も回答しなかった。

 今井氏による経産省・資源エネルギー庁の誤った原発輸出推進政策が今日の東芝の惨状を招いたのだった。今の原発推進政策、「エネルギー基本計画」の間違いを早く訂正するべきだ。