経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その215 2023年9月29日
行き場が無い放射性物質で地球を汚すな
〜核ゴミの実態を明らかにしない経産省・原発一基が造る核ゴミ〜
1放射性物質で地球を汚すな
核実験や原発事故、氷床で確認 人新世、放射性物質指標に 8/17(木) 16:11共同通信配信
 東京大などのチームは、核実験や原発事故、使用済み核燃料再処理工場由来とみられる地球規模の放射性物質放出の痕跡を、北極圏の氷床で確認したと、国際学術誌電子版に発表した。分析に利用した放射性物質は長期にわたり環境に残るため、人類が地球に及ぼした影響を刻む新たな地質年代「人新世」の有効な指標になり得るという。
 チームが着目したのは、放射性物質の量が半分になる半減期が1570万年の「ヨウ素129」。大半は核実験や原発など人為的な核利用で生成されるという。
1950年代後半〜60年代前半に当たる部分から高濃度のヨウ素129を検出。米国と旧ソ連が大気圏核実験をした時期とおおむね一致。70年代も濃度が高く、核燃料の切断や溶解などの工程がある英仏の再処理工場からの放出記録と重なった。86年4月に起きたチェルノブイリ原発事故の翌年にも顕著な放出の痕跡が確認された。
 北極圏の氷床(2007年まで)から、核実験、チェルノブイリ事故、英仏再処理施設からの放射性物質の痕跡
放射能汚染が最大の地球環境破壊
人類は、省エネルギーに努め、核のごみ(死の灰)を生み出す核発電(原子力発電)をやめるべき

2核ゴミの実態を明らかにしない経産省・原子力規制委員会
原子力施設に係る平成30年度放射線管理等報告が最新?
平成30年10月17日(平成 31 年 2 月 27 日一部訂正) 原子力規制庁 抜粋
<1.放射性廃棄物管理の状況について
(1)放射性気体廃棄物及び放射性液体廃棄物の管理状況

(2)放射性固体廃棄物の管理状況
放射性固体廃棄物の管理状況については、全ての原子力施設において放射性固体廃棄物が貯蔵設備容量を超えて保管されている施設はなかった。
各原子力施設における平成29年度末の保管量
実用発電用原子炉施設:約687,700本※1,2
研究開発段階発電用原子炉施設:約 26,200本※2
加工施設 :約 54,700本※2
再処理施設
低レベル放射性固体廃棄物:約121,700本※2
高レベル放射性固体廃棄物:約 6,800本※2
せん断被覆片等: 221本※3
ガラス固化体: 652本
廃棄物埋設施設
均質固化体: 約148,100本※2
充填固化体: 約148,900本※2
JPDR解体廃棄物 : 約1,670トン
廃棄物管理施設
低レベル放射性固体廃棄物: 約 31,700本※2
返還ガラス固化体 : 1,830本
試験研究用等原子炉施設:約132,000本※2
核燃料物質使用施設 : 約 84,900本※2
※1:東日本大震災前の福島第一原子力発電所の保管量及び貯蔵設備容量、約185,800本を含む。※2:200リットルドラム缶換算値。※3:1,000リットルドラム缶換算値。

プルトニウム(分離型及び核燃料内)、L1、L2、L3や廃液の実態を明らかにするべき

3 一基の原発稼働で造られる核ゴミ量
「核の毒」勘定書(久米三四郎「科学としての反原発」から)
電気出力100万kW原子炉1基が1年間運転すれば
○ウランの必要量
ウラン  140トン
ウラン鉱石(0.2%として) 7万トン
”残土”込み  70万トン
○「死の灰」生産量広島原爆1000発分
セシウムー137だけで   20京ベクレル(10の16乗)
○プルトニウム生産量 250kg
核爆薬として長崎型20発分
     放射性毒物として600兆ベクレル(10の12乗)
○放射性廃棄物(「核のごみ」)
「ウラン廃棄物」  200万本(ドラムカン換算)
「低レベル廃棄物」 1000本(ドラムカン換算)
{超ウラン廃棄物」 1000本(ドラムカン換算)
「高レベル廃棄物」   30本(キャニスター換算)
キャニスター:鋼製、またはステンレススチール製の筒型容器

4ウクライナ戦争が示す使用済み核燃料が危険
 ウクライナ戦争におけるザポリージャ原発の危機が、発電後数年ほどしか経過していない使用済み核燃料は電気または水が滞って冷却が止まると大規模放射能汚染を起すことを明らかにした。原発を動かしてプールに使用済み核燃料を増やすことが、軍事目標になり得るほど危険である。
電気は足りている(あるいは余っている)のだから、原発稼働をするべきでない。

5六ケ所再処理施設の破綻、すなわち核燃料サイクルの破綻
 26回完成を延期した老朽施設は稼働できない。核燃料サイクル破綻!
【参考】核燃料サイクル政策 進むも退くも(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2021/09/story/story_210927-2/
以上