経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その209 2023年6月16
東電はサブドレイン汚染水で海を汚し続けているのではない
か? 地震対策するつもり無いのか?

〜「東電と共に脱原発をめざす会」の質問回答から〜
 「東電と共に脱原発をめざす会」を隔月で開催、去る6月14日(水)午後にも東京電力広報部
原子力センターの人たちと、事前質問・回答・話合いを持った。私からは、この日の東京新聞
朝刊「こちら特報部」を参照して、あれだけの事故を起こしその収束も廃炉も賠償も復興も見え
ない中で、柏崎刈羽再稼動など原発推進をすることと放射能汚染水海洋投棄を止めるように
訴えた。
主として私の質問と回答から注目した部分を紹介・報告する。
事前の質問と回答は次をご覧願います。 http://www.jca.apc.org/~kimum/TEPCO230614.html

1 こちら特報部が示す東電「事業者として不適格」「原発は別組織で」「技術もモラルも
難あり」

この日の東京新聞朝刊のこちら特報部「失格 烙印」の記事を私から紹介、この「東電と共に
脱原発をめざす会」で毎回私が質問・追求していたことの正当性を確認したと述べ、柏崎刈羽
原発の再稼働断念と東電福島第一原発(イチエフ)からの放射能汚染水投棄断念を訴えた。
2 原子力発電は気候変動対策に寄与できない
 東電の回答<原子力発電は、天候に左右されない安定的な発電が可能であること、ならび
に、燃料資源の供給元が世界中に分散していることから、地政学的リスクの影響を受けにくく
安定的に燃料が確保できるものと考えております。>に対して、
IEAデータによれば、太陽光発電のCO2削減効果は、原発新設の19倍、原発運転延長の6倍、
また発電コストは再エネ新設と比較して原発新設は数倍、原発運転延長はほぼ同じレベルで
ある(明日香壽川)を告げた。
3 放射能汚染の影響を明らかにしない東電
事故直後に大気中だけで広島原発168発文の放射性物質を放出した後12年。その後年ある
いは月単位で、どれだけの放射性物質が生成され海陸天に放出しているのか概略の数字を出
すことを再度要請し、汚染の実態を誰にでも分かりやすくすることを求めた。
4 長期かつ太平洋の環境影響評価を実施せよ
東電の環境影響評価は余りに杜撰。長期に渡る海洋投棄の影響を太平洋全体で環境影響評
価するべき、またこの海洋投棄(「海洋放出」)は漁業を営む方々には全く何にもメリットが無い
ことを強調した。
5 サブドレン汲み上げ水の謎
サブドレンの汲み上げ水について、「一日300〜1000立法メートルの放射能汚染水をそのまま
海に流してる」とイチエフ見学時に副所長から聞いた。東電は<建屋周辺の井戸であるサブド
レンから汲み上げた地下水については、事故当時放出された放射能により汚染していることか
ら、浄化設備で浄化の上、運用基準を下回っている事を確認した上で、排水しております。>と
答えた。この12年間の扱いをどれだけ信用できるか?
6地震影響を隠と通そうとする東電
 伝習館ビデオ映像の東電の「反省と教訓」に「地震」が出てこないことを再度追求。東電は国
会事故調の地震による配管破断説を極力否定したいからこの表示も変えないつもりだ。

7 柏崎刈羽の6,7号機のプールは90%以上 
 満杯なのに号機間輸送の実施で余裕確保と回答。使用済みMOX燃料は無し。
以上