経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その193 2022年3月25日
3.16福島県沖地震が教える「原発稼働ゼロで良かった!」
〜多数の原発と核施設に影響、冷やし続けないといけない燃料プール、貯まっている死の灰〜
 3月16日午後11時36分頃、宮城県、福島県で最大震度6強を観測する地震が発生。
震源地は福島県沖で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は7.4と推定。気象庁は17日5時、宮城県と福島県に出していた津波注意報をすべて解除。
 地震の影響で、東北新幹線の脱線、死傷者、停電、…など多くの被害が報告され、更に3月22日には電力需給逼迫を政府が報告し節電が呼びかけられた。 いくつかの火力発電所の停止が原因の様だが、12年前の3.11を思い起こさせるこの地震で、改めてよく分かったことが、原子力発電所や核燃料施設の危険性である。
 地震直後深夜に始まった原子力規制委員会の「緊急情報」は計10報。https://kinkyu.nsr.go.jp/joho/2022/03/post-82.html
◆原子力規制委員会の「緊急情報」の対象は多数の施設(青森、宮城、福島、茨城)
 <東北電力・東通(BWR)><東北電力・東通(BWR)><東京電力・福島第一(BWR)><東京電力・福島第二(BWR)><日本原電・東海(ガス冷却炉)><日本原電・東海第二(BWR)><東京電力・柏崎刈羽(BWR)><原燃・六ヶ所(再処理)><原燃・六ヶ所(濃縮)><原燃・六ヶ所(埋設)><JAEA・核燃料サイクル工学研究所(再処理)><原子燃料工業・東海(加工)><三菱原子燃料(加工)><JAEA・原子力科学研究所><東京大学・弥生><東芝・原子力技術研究所><核物質管理センター・六ヶ所><JAEA・大洗研究開発センター><核物質管理センター・東海><MHI原子力研究開発><日本核燃料開発>
◆被害状況(抜粋)
女川:1号機燃料プールのポンプが一時停止福島2F:1号機燃料プール冷却ポンプ停止福島1F:プラントパラメータ:1号から3号のダストモニタで上昇を確認、淡水化装置(RO-2)亜硫酸ソーダタンクのスロッシング



 これらから次のことが分かる。
1 東北から北関東までの太平洋沿岸には、大間・東通・女川・福島・東海と多数の原発のみならず、六ケ所や東海に多数の核施設があり、廃液ほか大量の死の灰が溜っている。
2 いくつもの被害が報告されているが、幸い総ての原発はこの11年間止まっていたので、大事故に至らなかった。
3 中でも、女川や福島の原発で燃料プールの冷却ポンプの一時停止などが発生した。10年以上止まっていても、使用済み核燃料を冷やし続けないといけない原子力発電は非常に愚かな装置。 => 本シリーズその84 2018年8月1日 (http://www.jca.apc.org/~kimum/)湯を沸かしてタービンを回す為に核分裂を起こすナンセンス「湯沸し装置」原子力発電〜「止める、冷やす、閉じ込める」に苦心、情けなくおかしくてお臍が茶を沸かす!〜
 そう、火力発電は「燃えかす」しか残さないが、原子力発電は冷やし続けないといけない「使用済み核燃料」(死の灰)を残す。
以上