経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その187 2021年10月11日
放射能汚染水を海に流すなー追6 独・米・仏から汚染水海洋放出反対メッセージ
〜「希釈は汚染の解決にはならない」、「五大湖に放出されるトリチウムも危険」、「海洋への廃棄物投棄は禁止」
トリチウムや他の多核種放射能汚染水を海に流してはいけないことは、本シリーズで何度も書いた。にも拘らず経産省と東電は「海底トンネル1キロ建設」計画を発表し、本当に「海洋放出」と称して海洋投棄するつもりだ。新たな視点も加えて「海洋放出」に反対する。
ここでは欧米3国からのビデオメッセージを紹介する(紹介:梶川ゆうさん)。
ドイツ、アメリカ、フランスからの動画(翻訳字幕付き)が、汚染水「海洋放出」の罪深さを良く表している。それぞれ十分ほどゆえ是非ご覧いただきたい。以下では字幕文字の一部をピックアップ。

〇Alex Rosen(ドイツの核戦争防止国際医師会議 ドイツ支部 アレックス・ローゼン氏)
https://www.youtube.com/watch?v=fuc5vkXoFcU

私たち科学者、医師たちが非常に懸念
タンクには62種類以上の放射性核種が含まれている
中でも強い発がん性核種であるストロンチウム90も含まれている
これらは日本で定めた基準値や国際基準値の何倍もの数字
ストロンチウム90では例えば日本の基準値の2万倍もの数字を測定
「希釈は汚染の解決にはならない」
放射能をなくす唯一の方法は自然の放射性崩壊を待つことだけ
放射能汚染水を保管しているタンクを再評価し、増設し、増強するべき

〇Kevin Kamps(米国の放射性廃棄物の専門家 ケヴィン・キャンプス
https://www.youtube.com/watch?v=OX1gVUK8Xuw&

ベータ粒子を放出するトリチウムには強い放射性リスクがある
自然地表水のトリチウムの濃度は3〜24ピコキュリー
福島の汚染水はその100万倍
ALPSを2回通した汚染水のトリチウム濃度は日本の海洋放出基準の14倍
希釈して放出しても再濃縮される(生物学的に濃縮され蓄積され、魚介類に蓄積され)
人間が食物連鎖の頂点
「希釈は放射能汚染の解決策ではない」(ロザリー・バーテル博士、カナダ)
トリチウムの危険性は、水素が行ける所ならどこにでも行き渡ること
五大湖に放出されるトリチウムも危険
水は命
トリチウムの有害性の持続は、半減期が12.3年ゆえ、約125年〜250年
韓国、中国、台湾、ロシアの政府が反対している
福島の放射性物質は海流により北米の西海岸にまで運ばれている
人類のすべての生物にとってかけがえのない貴重な太平洋を守るために(ビヨンド・ニュークリア―)

〇Didier Anges(フランスの反原発運動家 ディディエ・アンジェ氏)
https://www.youtube.com/watch?v=uRyHCH26et4

フランスで、海洋への廃棄物投棄は一切禁止された。
水は拡散力が強く核廃棄物を処理するには全く適しない解決法
廃棄物でなく投棄物
それゆえオスパール条約で投棄を禁止している
海をゴミ捨て場にしてはならない、核廃棄物の貯蔵地にしてはならない
地球を気候変動の危険から守るべきだと言っているときに、
放射性物質による危険の問題をそれから排除することはできません
私も福島を訪問
日本とフランスは共通の責任がある
フランス領事館の代表はアレヴァ(現オラノ)の代表を兼ねている
日本は原子力において強権を濫用しすぎ
以上