経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その182 2021年9月9日
放射能汚染水を海に流すな―追3  回答しない外務省
〜「海底トンネル1キロ建設」点は「基線」の内か外か? 「内水」に「放出」するのか?
トリチウムや他の多核種放射能汚染水を海に流してはいけないことは、本シリーズで何度も書いた。にも拘らず経産省と東電は「海底トンネル1キロ建設」計画を発表し、本当に「海洋放出」と称して海洋投棄するつもりだ。新たな視点も加えて「海洋放出」に反対する。
追2(その181)でも明らかなように、放射能汚染水の海洋投棄はどの位置でも許されないにも拘らず、国際法が曖昧にしている。それでも、政府の対応は「利用することができる実行可能な最善の手段を用い」ていないのであるから国連海洋法条約違反である。
ここでは、外務省に問い合わせた結果を報告する。

以前の院内ヒアリング集会では「まだ具体的な放出方法が決まっていないので」と曖昧答弁を続けていた外務省に「基線」について単純な質問をした。ところが、言葉は丁寧だがまともに答えなかったばかりか、折り返しの電話を約束しても無回答だ。これは何を意味するのだろう?
下図は外務省のウェブサイトに記載された海域概念図。


 図に基づき、東電が言う「海洋放出」先(「海底トンネル1キロ建設」点)は、上図の「基線」の内なのか外なのかを尋ねた。ところが、外務省国際協力局地球環境課は、担当が居ないと即答せず、2日目の電話では担当がリモート会議中、折り返し返事を求めて1日待っても未だに回答が無い。
国際協力局地球環境課の高木さん、宮崎さん、つじもとさん、既に何度も関係閣僚会議をしておきながら、なぜこんな単純な質問に答えられないのですか?他国から糾弾されるからですか? 「内水」を認めると漁協や地元に糾弾されるからですか?以上