経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その163 2021年3月4日
既存原発の発電コストは1キロワット時当たり24.8円で、原子力は高い!
〜第6次「エネルギー基本計画」検討でコスト計算をやり直すべきだ!〜
 「原発が安い」の大嘘を大島堅一さん(龍谷大)が再びあばいた。驚くべき数字とともに
東京新聞3月4日の記事を紹介する。
https://silmarilnecktie.wordpress.com/2021/03/04/「原発は安い」揺らぐ%E3%80%80「発電単価-政府試算より/
<「原発は安い」揺らぐ 「発電単価 政府試算より高い」識者
 原発再稼働のために必要な安全対策の費用は、電力十一社の合計で五・五兆円を上回る見通しとなった。東京電力福島第一原発の事故後も、政府は原発が経済性に優れているとの立場を崩さないが、費用が激増した前提での発電コストの検証は行っていない。識者は「放っておけば国民にツケが回る」と警告する。 
 原発の経済性に詳しい龍谷大の大島堅一教授は昨年、電力各社の安全対策費などを調べ、既存の原発の発電単価を独自に試算した。その結果、政府が最安とする原発の単価は、太陽光など他の電源を上回った。「(原発の方が)安いだろうと思って試算したので驚いた」と話す。
 資源エネルギー庁は二〇一五年、有識者会議で原子力や火力、太陽光などの電源別に、新設した場合の発電コストを検証した。三〇年に新設した場合の発電単価は、原発が一キロワット時当たり「一〇・三円」で最も安いとされ、同庁は現在もホームページでこの試算を引用。「発電コストの面で原発に優位性があることに変わりはない」との見解を示している。
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 大島さんの試算では、40年運転で24.5円、「例外中の例外」60年運転で16.3円だそうだ。
 経産省・資源エネルギー庁は、第6次エネルギー基本計画の検討において、2015年の政府試算を未だに変えようとしていない。もともと原子力10.3円が過少評価で、一方LNG火力13.4円、風力13.6円〜21.5円、太陽光12.7円〜15.6円も大幅に変わり特に再エネは安くなったはずだ。6年前の数字を使って誤った施策を選択してはいけない。
 原発は「安全」でも、「安く」も、「クリーン」でも、「準国産」でも、「安定」でも、絶対に無い。そればかりか、未来世代に膨大な核のゴミ(死の灰、死の遺産)を残す。
 原発は直ちに止めよう。
以上