経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その121 2019年8月9日
「原発技術は破綻、必ず事故起こる」―米国原子力規制委員会元委員長の警鐘―
〜グレゴリーヤツコが反原発に転じた理由(東京新聞「核心」から)〜
 東京新聞「核心」(2019年7月31日、1面―2面)が脱原発を「確信」させる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/
 3.11東電福島原発事故当時に米NRC委員長であったグレゴリーヤツコ氏インタビューから。

<経済性や安全性を理由に「原発は破綻した科学技術だ」と主張した。「原発に頼る限り事故は必ず起きる」と述べ、発電コストが下がり続けている風力や太陽光といった再生可能エネルギーの開発に全力を注ぐべきだと訴えた。>
<福島の事故後、NRCとして地震や火災、水害といった災害に対する原発の弱点を洗い出したが、原子力業界の妨害などで「ごくわずかな改善」しか実現できなかったと回想。業界という「圧倒的な存在」が規制当局や政官界にまで幅を利かせる構図が必要な安全対策を阻み、経済性が落ち込んだ原発を延命させる一因になっていると指摘する。>
<福島事故を経てもなお原発に固執する日本のエネルギー政策に対し「次の事故のリスクを認識、理解する必要がある。起きるかどうかではなく、いつ起きるかだ」と警鐘を鳴らした。>
 続いて「代替エネルギー 火力のみなら温暖化」、「業界と癒着 米にも原子力ムラ」、「福島事故で恐ろしさ思い知る」と発言。あとは本文を読んでいただきたい。

 それにしても、元規制委員長が米国の政官財の癒着を指摘していることが重要だ。
 また、佐藤暁さんが「アキレスを追いかけるカメ」(岩波科学2015年7月)で、「米国では福島事故以前に対応済みだったが、日本では現在(「新規制基準」)も未対応の事項」が15項目あると述べ、日本は「世界の水準に追いつくどころか、引き離されている」と述べている。
 日本の原発は、ヤツコ氏が心配する米国の原発よりもずっと危険なのだ。
 ヤツコ氏の話は、経産省・資源エネルギー庁の施策が間違っていること、私たちが主張してきたことが正しいこと、を確信させた。
以上