じん肺とアスベスト疾患の症状について
粉じんを大量に吸い込むと「じん肺」になります。その症状は軽い内はほとんど自覚症状はありませんが、風邪を引きやすいとか、風邪を引くと治りにくいということがしばしば起こります。
「じん肺」が進んでくると、「咳やタンがでる」「息切れがする」「胸の中でゼーゼー、ヒューヒューといった音がする」等の症状がでるようになります。 「じん肺」になり、繊維増殖性変化を起こした肺を、元の正常な肺に戻す治療法は、現在のところありません。
従って予防をしっかり行い、早期に発見し軽傷のうちに、粉じんの内作業に配置転換することなどが大切です。
アスベストを吸入してから、平均30年から40年前後の潜伏期間(病気が発症するまでの期間)があります。
アスベストを吸入してから20年〜30年間は、自覚症状もなく病変も現れないことがほとんどです。仕事で20〜40才代にアスベストに暴露(吸入)された方の多くが、定年までに所見少なく、それ以降に発症する理由は、この潜伏期のためです。
アスベストにより最初に起こる病変としては、胸膜肥厚、胸膜プラーク、などがありますが、自覚症状はほとんどありません。アスベストを吸入した証拠となるもので、治療の必要も治療方法もないものです。しかし、アスベストによる被害を受けたことは間違いない事実ですから、労災補償の対象にならないとしても、加害企業に対する補償を求める運動が進められています。、
アスベストは、発ガン性の高い危険物質で、肺ガンを発症したり、胸膜や腹膜、心膜、精巣鞘膜などに悪性の中皮腫(癌の一種)を発症します。中皮腫は発見するのが大変難しい病気ですので、胸膜肥厚などが発見されたら定期的に検診をうけ、早期に発見することが大切です。そのため健康管理手帳の支給を受け半年に1回無料で健診してもらえる制度もあります。(各県にある労働局に申請する必要があります)
その他の疾病としては、アスベスト肺(石綿肺とも言いじん肺の1種)、胸膜炎(良性石綿胸水)などがあります。
いずれにしても病気が進行すると、呼吸困難や胸の痛み等を伴いますので、早期に専門医(呼吸器内科)の診察を受けるようにすることが大切です。
