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2008年03月04日

人権と報道・連絡会2008年3月の定例会(予告)

 次回定例会は3月17日(月)午後6時から、水道橋の東京学院で。テーマは「痴漢冤罪と実名報道被害」。
 昨年6月、都内に住むNHK職員Yさんが帰宅途中の電車内で眠り込み、顔が女性の頬に触れて「痴漢」扱いされ、逮捕される「事件」がありました。Yさんは容疑を否認し、3日後に釈放。ところが、新聞・テレビは釈放後に全国ニュースで「NHK職員が痴漢行為で逮捕」などと実名報道。7月に不起訴となってもそれを報道せず、Yさんは11月、メディア各社に、①釈放後にもかかわらず、実名報道した理由は何か②不起訴処分を伝えて名誉回復を図ってほしい、と申し入れました。その結果、NHK以外の各社は、「不起訴」を報じましたが、実名報道の被害については各社とも「非」を認めませんでした。
 例会では、いくつかの痴漢冤罪事件に取り組み、この事件でも逮捕直後からYさんを支え、メディアへの申し入れなどに取り組んだ代理人・大山勇一弁護士に、「事件」の概要と実名報道による被害、申し入れに対する各社の対応などを報告していただきます。

投稿者 jimporen : 2008年03月04日 23:18