第293回定例会(2014.4) 公共放送NHKを考える~危機の現在・過去・未来

人権と報道・連絡会の第293回定例会が4月11日夜、水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約40人が参加した。テーマは「公共放送NHKを考える~危機の現在・過去・未来」。元NHKプロデューサーで、2001年のETV番組改変問題について真相を告発した永田浩三さん(武蔵大学教授)から報告を受けた。

NHKの籾井勝人・新会長は1月25日、「(従軍慰安婦は)戦争地域にはどこにもあったと思う」などと発言、昨年秋にNHK経営委員になった百田尚樹氏の「南京大虐殺はなかった」発言、朝日新聞社内で拳銃自殺した右翼団体幹部を称賛した長谷川三千子氏の発言などが次々問題化した。永田さんは、籾井発言のどこに問題があるのか、編集権とニュース・番組制作現場の関係、籾井氏を会長に選んだ経営委員会、そこに「お友達」を送り込んだ安倍晋三首相、その介入の原点であるETV番組改変問題などについて、自身の体験を交えて報告、今の状況を変えるには何が必要か、市民には何ができるかなどを問題提起した。