自治労音協通信

   NO24号/97.11.10発行 1面

第13回自治労青年・女性地連別夏期交流集会が

8地連で開催される!

仲間の歌広める夏期交流集会文化交流

事務局 小川典子

 自治労青年部・女性部は今年はブロック別で第13回目の夏期交流集会を開催しました。北海道は開催が7月4〜6日、近畿は5・6日、北信は4・5日と早まりましたが、連休の19〜21日では関東甲、四国そして中国、東北が26〜28日となり、東海が8月2・3日で最終となりました。九州は残念ながら台風のため中止となりましたが、前泊の文化班合宿で古賀麗音さんのコンサートを開催。この集会の歌唱指導やメインでもある文化交流では、自治労音楽協議会に結集する多くの仲間が文化班で活躍しました。

 各地の取り組み状況では、関東甲では文化班がコント自衛隊part7を久保敏孝が制作。北富士での実弾演習をテーマに「樹海で自殺騒ぎの巻」「実弾演習で観光の名所に」のショート二部作を田中路男、中山朗、小川典子で発表。また沖縄に焦点をしぼって構成「平和な島から反戦を!そして反失業闘争へ」をオリジナル曲と沖縄民謡を中心に発表。メインゲストには李政美がコンビのキーボード奏者はるまげんさんと、最新曲「京成線」「せつなさのむこう」など近日発表のCD収録曲を中心に素晴しい声量と澄んだ歌声で熱唱しました。また各県の構成詩では、埼玉県本部が大宮市職の仲間たちを中心に「時期変更権」をめぐって青年婦人部の仲間たちの職場長とのやりとりを描いた構成劇を制作。パフィーの「これがわたしの生きる道」の替え歌もさわやかに、本音で劇を楽しんでいました。また、東京都庁職社会保険支部の仲間たちは、地方事務官という身分の地方への移管を訴えた構成詩「未来へ向けて」を発表。「分権とは言うけれど」、「反戦日本丸(航海編)」の替え歌を明るく歌い込み、会場の仲間に伝わる演技となりました。集会中の歌唱指導では「もっと自由に」「HEART TO HEART 」「GOODBYE OVERWORK」に、舞台でジャズダンスをとりいれ一緒に踊ってくれた女性部の仲間たちや会場の仲間の楽しそうな笑顔がありました。文化交流のエンディングでは歌詞カードを一生懸命みながら、「はな」を歌ってくれた仲間たちがいました。

 このように全国で多くの仲間が、新しい歌との出会いそして、みずからを表現する貴重な現場として続けてきた文化交流、そして集会中に頻繁に指導される、自治労仲間の歌の歌唱指導を支えている音協会員のがんばり、そしてこの集会に参加した、述べ四千人の自治労の若い仲間がみんな歌えるそして歌い継がれる「自治労仲間の歌」(*日音協歌集にはそのほんの一部しか収録されていませんが・・・)の存在はこれからも、それを作り出しているサークル活動とそのオリジナル曲の作り手だけでなく、多くの仲間に共有する財産として、それぞれの作品を大切にし、自治労音協としても守り育てていく時期に来ているようです。

盛り上げる工夫が必要!成果は夏期交ソングの創作

山本英二(新潟県庁職員)

 第13回東北地連夏期交流集会は7月26日〜28日の日程で開催され、文化班は25日からの前泊体制で合宿を行いました。参加者は計15名(青森2名、岩手1名、宮城1名、山形4名、福島2名、新潟5名)で、ほとんどが初めての参加でした。そういう事情もあり、今年は仲間の作った歌を覚え、歌えるようになることを中心に、日程を組みました。練習では、次から次へと歌を覚えていったのですが、みんなよく声が出ていて「今年の文化班はちょっと違うな」と思う程。最後までとても気持ちよく練習ができました。ただ本番(全体集会のシングアウト等〉の時は、集会参加者がほとんど一緒に歌ってくれなかったり、拍手がまばら(いや、ほとんどこない!)だったりして、がっかりしました。こちらが一生懸命歌っていても、集会参加者の一体感が感じられず、張り合いがありませんでした。もっと盛り上げる工夫(参加者からノッてもらう仕掛け)が、私たちの側に求められているのかもしれません。

 また、楽器がギターとキーボードしかなく、非常に薄い伴奏で、これも盛り上げられなかった要因となっていると思います。歌っている側も、これについては物足りなかったという感想が出されています。

 さてそんな合宿でしたが、最大の成果は、教宣班の歌と車両班の歌を作れたことです。合宿3日目に2班に分かれ、それぞれ教宣班と車両班に取材に行き、延べ5時間(教宣班が2時間、車両班が3時間〉かけて作りました。83年には炊事班の歌、85年には運営班の歌が文化班合宿で作られていましたから、実に12年ぶりのことでした。閉会集会の時に披露したのですが、関係者にはけっこう受けていたようです。合宿参加者の感想を少し紹介すると、「普段歌というとカラオケとか、車の中で聞く歌などだが、こういう楽しみ方もあるんだなあと思った。子供に帰ったような気持ちになった」「外で歌うのは気持ちがよかった」「『ひとりじゃないよ』『和平と愛実ヘ』など、良い歌ばかり。気が付くと歩きながら歌を歌っている自分がいた」「今回歌を歌いたくて参加したが、来年以降も文化班で参加できるようにしたい」など。最後に、3日目の夜にやったミニコンサートの中で、「緑の森かげに/響く歌は/大工のキツツキさん/精出す歌〜」をみんなで大笑いしながらやったことが楽しく思い出される、そんな合宿でした。

○歌唱指導曲:『怒れ!怒れ!怒れ』『和平と愛実へ』

○シングアウト曲:『Go o d b y e  o v e r w o r k』『ひとりじゃないよ』『大地のメロディー』『インターナショナル』

*山本さんはBaby★Babaさんの実のお兄さんです。

歌もするけど、組織的な組合の活動も・・・大切

渡辺裕美(北海道足寄町職員) 

 7月4日〜6日に網走館内丸瀬布町いこいの森キャンプ場に於いて、第22回自治労北海道本部青年女性夏期交流集会が開催され、4日・5日と6年ぶりに参加しました。1日目の開会集会に先だってのうたごえ指導ということで、各地方本部から選出された文化担当7人程で5曲歌唱指導をしてきました。参加者みんなで歌うというよりは、うたごえ指導班の発表の場という感じで、参加者は聴いているだけでした。「どうしてなのかな?」と思ったら、みなさんうたを知らないのですね!歌うたびに拍手があり、不思議な感じでした。でも、拍手があるということは、聴いてくれていたということで、これはこれでいいのかなと思いました。最後に「ランナー」を指導した時、最前列の人が一生懸命覚えようと歌ってくれていたので(私には、そう見えたのですが?)、これだけでも「よし!!」としなければね。この間、色々なところで歌う機会が減ってきて、うたごえってなんだろう?って、知らない人たちが増えてきているのです。少しずつでもいいから、歌う機会を増やし、うたをとおして色々な事を知ってもらうことも大切だと思いました。開会集会後の文化交流では、各地方本部合同で3つの構成詩(合理化間題・米軍矢臼別演習移転問題・路線バス民間委託問題)と職場の問題や気持ちを、かえうたにして発表したところなど、3か所計6つの発表があり、参加者の心に何か残るものがあったのでは?と思います。私は、翌日に行われた職種別分散会にも保育所部門の座長として参加しました。若い仲間が、悩みをもちながらこの場に集まり、他の職場の様子に耳をかたむけながら解決の方法を模索していたり、また頑張っている仲間の話を規聞いて、午前午後にまたがる5時間半という長時間の分散会でしたが、自分もまた職場に戻り頑張ろうかなという活力になりました。2日間の参加で感じたことは、うたごえ・文化の活動をいかに日常の運動につなげてい〈のかということです。まずは、私自身今まで同様『歌もするけど、組織的な組合の活勤もきちんとしていくこと』が大切なのかなと感じました。

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