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News Update
アチェ・北スマトラ地震津波情報アップデート


2005年2月3日


<死者数、109,297人に>
 2月1日(火)、インドネシアの国家災害救援調整本部は新たな死者数を109,297人と発表した。(AP, 2/1)

<第一回交渉終わる>
 ヘルシンキで週末行なわれたインドネシア政府と自由アチェ運動(GAM)の第一回目の会合は、2回目の会合を行うということだけを決めて終わった。仲介したフィンランドの元外相Martti Ahtisaari氏は、何らかの協定までこぎつけるのに、時間は多少かかるだろうが、数カ月はかからないだろうと述べた。また、今回の交渉は「特別自治」が議題であって、それ以上のものは交渉にのっていないとも述べた。GAMは独立を堅持する立場ではあるが、Ahtisaari氏によると、「特別自治の枠内で何か達成できるものがあるかどうか検討してみるということで、GAM側にも願望がある」ということだ。(AFP, 1/30)

<国軍、GAMの4人を射殺>
 和平交渉が行われている中、アチェでは国軍がGAMの4人を射殺したと発表した。事件は1月29日(土)、東部のTanjong Punti村でおきた。4人のうち1人は司令官でAmin Syarif(40)だという。軍は、GAMが攻撃してきたので反撃したと語ったが、GAM側の情報では、彼らは和平交渉の間攻撃はないだろうと思って家族に会いに来たところを囲まれ、小競り合いになったという。(AFP, 1/29)

<現地司令官、住民投票堅持>
 1月31日(月)、アチェにいるGAM司令官の一人Teungku Adamは北欧にいる交渉参加者と連絡をとっていると言う。彼によると、インドネシア政府は正式な停戦に先立ち、自治案の受入れを求めてきた。GAM側は交渉にはつくが、それは即自治案受入れを意味しないと言った。Adam司令官は、5年か10年の期間をおいて住民投票を行う、その間インドネシアは住民の心をつかむ機会があると述べた。(AP, 1/31)

<インドネシア、住民投票を拒否>
 インドネシア外務省報道官は2月1日(火)、GAM側が住民投票にふれていることについて、政府はアチェで住民投票をやる考えはまったくないと語った。

<交渉は「エリート的」>
 2月1日(火)アチェの学者Syaifudin Bantasyam氏は「彼らは3年も交渉したが、結果はゼロ。暴力だけが続いた。今や戦略を変えるときだ。紛争解決についての考えをもっと引き出すためにわれわれを含めるべきだ」と述べ、交渉をエリート的だと批判した。アチェの学者たちは交渉への参加を求めてきた。(Jakarta Post, 2/2)

<チャランでは援助が山積み>
 西部海岸沿いのチャラン(Calang)では、食糧・衣服が海岸近くに山積みなっており、中身がはみ出てしまっている。住民の中には、一番いいものは軍が横取りしていると不満を言っている者もいる。Calangでは1万人いたうち800人しか生き残っていない。国連世界食糧計画(WFP)の職員は、衣服などすでに供給過剰であることを認めた。また、軍については、軍だけが混乱した状況に秩序をもたらすことのできる組織であり、彼らを使わざるをえないと言った。(The Age, 1/30)

<米艦船病院、アチェへ>
 米海軍の海に浮かぶ病院、USNS Mercyが今週、シンガポールからアチェへ向かう。ベッド数1,000、サッカー場3つ分の長さをもつこの船は母港のカリフォルニア州サンディエゴから24時間かけて土曜、シンガポールに到着した。毎日300人の患者を診察することができ、12の手術室、4つのレントゲン室、CATスキャン、物理療法・火傷対応センター、薬剤室、検査室、5,000個の輸血用血液を搭載している。米軍は物資輸送などの緊急活動を縮小しており、医療対応などやや長期的な活動へとシフトしている。(AFP, 1/30)

<再定住区、軍の管理下に>
 インドネシア政府は24カ所の再定住センターをつくる計画で、Lambortoにあるのはそのひとつだ。国連人道問題調整事務所(OCHA)のRobert Turner氏によると、いくつかの援助団体は、再定住センターで国軍がもつ役割に懸念をもっている。再定住センターにおけるほとんどの活動は文民政府が受け持ち、国軍は治安を確保するだけとなっている。しかし、アチェの軍管区司令官エンダン・スワルヤ(Endang Suwarya)少将は、再定住センターは出入りする者を監視するため村に近いところに建設するよう命令を出した。センターの住居は当初、軍の兵舎のように、部屋が真ん中の廊下につながるようにデザインされていたが、国連などの提案で、もっとプライバシーを保護できるよう部屋が外向きに変えられた。(Washington Post, 1/31)

<食糧、79万人分が必要>
 世界食糧計画(WFP)のアチェ代表、Claude Jibidar氏は、食糧を支援する必要のある人の数を79万人とみていると述べた。商業ルートの崩壊などで作物を売ることもできず、またストックしていた食糧も被災民で分けてしまったので、食糧を手に入れることができなくなってしまっているようだ。(AP, 1/31)

<ロシア、移動式病院を寄付>
 ロシア大使は1月28日(金)、現在アチェのMata'ieで稼働させている移動式病院をインドネシア政府に寄贈することを明らかにした。150人の医師と医療スタッフが働いており、毎日400人の患者を診ている。ロシアはこれまで食糧、浄水装置、テント、折り畳み式ベッド、医薬品の他、2万トンの小麦をインドネシアに提供した。2200万ドルの人道援助をインドネシアに約束している。(Jakarta Post, 1/29)

<アチェでの地方選挙、延期>
 今年6月にインドネシア全土で地方選挙が行われるが、マルフ内相は1月31日(月)、アチェの5県(Calang, Meulaboh, Banda Aceh等)での選挙を延期することを明らかにした。これについては大統領が大統領令を出すことになる。(Jakarta Post, 2/1)

<医療ワーカーはもう十分>
 インドネシア赤十字社のGunawan氏は1月31日(月)、患者数は減少しており外国人の医療ワーカーはこれ以上不要、むしろ医薬品が必要だと述べた。(Jakarta Post, 2/1)

<ファキ氏、GAMとの関係が疑われる>
 インドネシアの汚職監視団体Government Watchの代表Farid Faqih氏は、援助物資を不法に移動させた疑いで拘束されているが、軍警察は彼のGAMとの関係を疑っている。インドネシアの新聞Media Indonesiaが月曜日報じた。国軍報道官によると、ビデオで撮影されたファキ氏が移動させている物資は、避難民が必要とするものではなく、軍用テント、水容器、ラション(野戦用缶詰)、軍服などだったと述べた。(AFP, 1/31)

<ハワード豪首相、アチェを訪問>
 2月2日(水)、ハワード豪首相はアチェを訪問した。(Reuters, 2/2)


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