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□ホーム(お知らせ) □津波情報にもどる 日本インドネシアNGOネットワーク (JANNI) 〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階 Tel:03-5818-0507 Fax:03-5818-0520 E-mail: janni@jca.apc.org |
News Update アチェ・北スマトラ地震津波情報アップデート 2005年1月15日 <政府、トラウマ・ケアに乗り出す> Yulizar Darwis保健省精神衛生局長は1月10日、60万5000人のアチェの避難民のうち半分が永続的な心的傷をおっている可能性があるとして、政府は13億ルピアの予算で3カ月活動する医療チームをつくると発表した。Quick Response Action (ACT)、国境なき医師団も心理的問題への取り組みを始めようとしている。(Jakarta Post 1/11) <シムル島の教訓> アチェの西海岸沖に浮かぶシムル島(Simeulue)は7万人がいたが、死者は7人だった。建物はひどく破壊された。島のサーフ・ゲーム釣りを中心とした唯一リゾート業者Brian Williamsは「島は1907年に大きな津波を経験しており、それが世代をこえて伝えられていた」と語る。彼自身は津波の日オーストラリアにいたが、彼の友人のオーストラリア人が島にいて、海水が沖に引いて水が盛り上がっているのを見たとき、車に飛び乗って300人の村人と一緒に山に逃げたという。(South China Morning Post 1/11) <支援金の透明性確保を> インドネシアの活動家たちが救援資金の流れを透明にするよう求める活動を行っている。Indonesia Corruption WatchのLucky Dyani氏は、アチェの代表者、国際機関、地元のNGO、国会議員などから構成される全包摂的なチームに資金の監視をさせるべきだと語る。国会は20人の議員からなるチームにモニタリングをさせている。また、国会はJusuf Anwar財務大臣を国際的な資金の分配に関する唯一の責任者にするよう提案している。2004年、インドネシアは、香港にある政治経済リスクコンサルタンシー(会社)によってアジアで最も汚職の進んだ国にあげられた。ベルリンのTransparency Internationalはその汚職認識指数でインドネシアを14番目に汚職が酷いと人びとが感じている国としてあげている。アチェはインドネシアでも汚職がひどいとされる州で、Indonesia Corruption Watchによれば、昨年8月までの国家財政に関係した汚職金額2兆7000億ルピアのうちアチェで半分が喪失しているという。また、アチェの州知事Abdullah Putehは汚職容疑で現在裁判を受けている。(Asia Times 1/11) <外国軍隊は当分残りたい> [副大統領が外国の軍隊は3カ月いたら帰ってもらうと発言したことを受けて]外国軍隊は彼らの援助がまだ必要だと言っている。米軍のLarry Burt大尉は、この仕事はかなり長くかかると思う、アチェ東部の道路も橋が流されるなどして寸断されている、米軍のもつ輸送手段は不可欠だと語る。 バンダアチェの空軍基地では、救援物資が滑走路脇に山積みになっていて、雨季の激しい雨で破れてしまっている。それとは対照的に海軍兵士たちはサッカー場に着陸するヘリコプターに走り寄って、チェーンとなって米袋を積み込んだり、負傷者を運び出したりしている。(注:インドネシア軍は効率悪いと言うことかな?)(AP 1/10) <ムラボに陸路便到着> 西海岸で孤立していたムラボの町に火曜日、始めて陸路救援物資が届いた。国際移住機構(IOM)がしつらえた50台の小トラックの一団がインドネシア政府の救援物資(燃料、衣服、テント等)を運んだ。(AFP 1/11) <GAMと戦闘か?> 1月11日、兵士と地元住人が、GAMが山から降りてきて銃撃戦があったと語った。Gauntautの町で9日に戦闘があったという報道は援助関係者を心配させている。Cotjempaに駐留している部隊のHasanurin Acu一等軍曹は、その時の様子を、25km内陸に入ったところで被災者用の食糧を盗んでいるGAMのメンバー約15人を制止しようとしたらインドネシア軍兵士に向かって発砲してきたと語る。それで3人のGAMが死に、彼らがもっていたカラシニコフ銃8丁のうち2丁を押収した。しかし、Cotjempaのある住民は、軍の報復が怖いので匿名で語ってくれたが、軍が最初に発砲した、GAMは親戚の無事を確かめにきただけだったのではないかと言う。(AP 1/11) <GAMが停戦を破棄か> GAMのスポークスマンであるSofyan Daudは、もしインドネシア軍が停戦に同意しなければ闘うしかないと述べた。GAMは12月27日に停戦を提案したが、「今、彼らが追いかければわれわれは逃げることしかしない。しかし、もし彼らが追いかけ続ければ、われわれは攻勢に出る、そうすればインドネシア軍も人道的支援も困ることになるだろう」とSofyanは言った。(Sydney Morning Herald 1/12) <イスラム主義団体、報道を否定> オーストラリアの新聞(ジ・オーストレイリアン)が、イスラム主義団体がオーストラリア人など外国人を排斥しようとしていると報道したことについて、団体の指導者たちがそれを否定した。イスラム防衛戦線(FPI)のHilmy Bakar Almascatyはアチェを助けにやってきた外人は天使だ、イラクに行っている悪魔とは違う、などと釈明した。同団体のジャカルタの指導者であるHabid Rizieq Shihabは、「私は歓迎すると言ったのだ。ただ条件がある。政府の許可をえ、滞在にも限度がある、人員を限り、限定されたところに滞在するということだ」と述べた。(Sydney Morning Herald 1/12) <外国人救援ワーカーに制限> Endriartono Sutarto国軍司令官は、GAMから保護するため、外国軍隊には最大14日間の活動許可しか与えない、すべての外国の飛行機や船にインドネシア軍人1人を同乗させると語った。一方、GAMの司令官、Muzakir Manafはこの新しい制限策を非難し、政府は「救援活動を妨害しているといった嘘のニュースを流している」と述べた。International Crisis GroupのSidney Jonesは「GAMには外国人救援ワーカーを攻撃する理由がまったくない」、「彼らが一番望んでいるのは国際的なプレゼンスであり、それが長くいることだ。攻撃するなんてまったく彼らの利害に反している」と言う。また彼女は、「もし人びとが州内を自由に動けるようになったら、2年間やってきた集中的な掃討作戦が無に帰するのではないかと軍は心配している」と言う。援助団体OxfamのMana LatzoもGAMを治安上のリスクだとは見ていないと述べた。(AFP 1/11) <日本、支援金に上積み> 日本はすでにプレッジしていたインドネシア向け救援無償援助1億3000万ドルにさらに上積みし、1億4600万ドルとした。(Asia Times 1/11) <大統領が、軍に外国軍隊の統制を指示> インドネシアの新聞Koran Tempo(9日)によると、ユドヨノ大統領はEndriartono Sutarto国軍司令官に対し外国軍隊を統制するよう指示した。(BBC Monitoring Service 1/10) <大統領、外国軍隊早期撤退を求められる> インドネシアの国会は来週にも外国軍隊撤退の期限を早めるよう要求する。国会の防衛治安委員会委員長でゴルカル議員のTheo Sambugaは、外国軍隊は数カ月で去るべきだとして「救援段階が終わったら、彼らは去るべきだ」と述べた。(Australian Financial Review 1/12) <インドネシア軍は救援物資を売っている?> オーストラリアのアチェ人コミュニティのリエゾン担当Nurdin Abdul Rahmanは、ロクスマウェでインドネシア軍兵士が即席麺を避難民に売っているのが見られた、と語った。Deakin UniversityのDamien Kingsburyも、インドネシア軍が物資をためこみ、選択的に配分し、それを売ってもいるという話を聞いたことがあると述べた。1袋500ルピアで売っているらしいと。彼の知り合いの現地の学生が実際に配布所に行って、確認したことだという。(Radio Australia 1/10) <政府、3月末までに援助を指揮> Sudi Silalahi官房長官は、3月26日までに救援活動の指揮を外国の救援ワーカーからインドネシア政府に移す計画であることを明らかにした。そのために、インドネシア軍を3個大隊送り、1000人の候補生を派遣する、警察は機動部隊を1個大隊派遣する。(Jakarta Post 1/12) <米豪軍の「人気」は危険だ> ジュマア・イスラミア(JI)の精神的指導者とされるアブ・バカル・バアシルのスポークスマンFauzan Al Anshariは、オーストラリア軍と米軍の救援活動はインドネシア軍の役割を凌駕しており、危険な展開だと語った。「それは危険だ。アメリカ軍とオーストラリア軍は彼らの守護天使だとアチェ人は考えている、インドネシア軍よりも人気がある」と。(The Australian 1/12) <公式発表で死者数10万6523人> インドネシア政府社会省の公式発表で、死者数が10万6523人になった。(AP 1/12) <女性の被災者に保護を> 国連女性開発基金(Unifem)のNoleen Hayzer事務局長は、アチェでなくなった犠牲者の3分の2は女性と子どもだった、またスリランカとアチェからは女性が性的に被害を受けているとの報告があると語った。そのため基金としては、救援ワーカーや建設ワーカーたちに訓練や情報提供をしていくとのことだ。(Jakarta Post 1/12) <ジャカルタ・ポスト、外国人制限を批判> 水曜日の朝ラジオ放送を聞いた人は、インドネシア軍の真の目的は何かと疑っただろう。外国人は人道目的でリスクを覚悟で来ている。インドネシア社会の一部の排外主義的な言辞が、救援者たちのやる気をそがなければいいが。(Jakarta Post, Editorial, 1/13) <GAM側「首相」、停戦を呼びかけ> GAMの「首相」Malik Mahmudは声明を発表し、停戦のための協議に応じる用意があると述べた。(AFP 1/13) <ムラボに携帯電話復活> 西海岸でアクセスの悪かったムラボの町に携帯電話が復活した。すでに医療サービス、ゴミ処理なども復活し、野菜、卵、ミネラルウォーター、タバコなども売られ始めている。(Strait Times 1/13) <Ratna Sarumpaet Crisis Center> 社会派演劇で知られる女優Ratna Sarumpaetがアチェに開いた危機センターに、一般のボランティアがつめかけているようだ。そこで遺体収容班を率いるTorangは、「水もなく寝れなくてもいいか、余震やさらなる津波がある危険性があってもいいか、病気に感染する可能性もあるがいいか」と聞かれ、YESと答えた。彼と58人の友人はみなYESと答えた。うち9人は女性だ。 バンダアチェで遺体収容に携わる一般人ボランティアグループは140もあり、6000人がいる。ゴム手袋をはめないでいて感染症にかかった者がいて、警告が発せられた。政府の救援部隊ではワクチンをうったり、定期的健康診断を行いながら活動をしている。(Jakarta Post 1/13) <コレラ予防接種> インドネシア赤十字は職員全員にコレラの予防接種をうち、マスク、手袋を与えいる。政府、WHOと協力して10才以下の児童にコレラの予防接種をうつ予定。今のところコレラ感染は報告されていない模様。(Jakarta Post 1/13) <インド、アチェに支援派遣> インドは、自身も被災国だが、周辺被災国に支援を送る。スリランカ、モルディブ、インドネシア、タイに2500万ドルの無償援助を提供する。アチェではムラボに海軍艦船2隻を送る。250人の兵士と医療班が含まれる。(Jakarta Post 1/13) <キリスト教団体、300人の孤児をジャカルタへ移送> 宗教を背景とした救援団体でもほとんどが宗教を前面に出さないで活動しているが、バージニア州に本拠をおく「ワールドヘルプ」というキリスト教団体は、そのホームページで「通常アチェは外国人と福音[キリストの教え]に対して閉ざされた地域である。しかし今回の災害で、当地のわれわれのパートナーは自分たちの権利に耳を傾けてもらい、福音への入り口を提供することを切に望んでいる」と書いており、また津波で両親をなくした12才以下の300人のムスリムの子どもたちに「できるだけ早い時期にキリスト教の原理を植え付けたい」インドネシア人キリスト教徒と協力している。ホームページはワシントン・ポスト紙が問い合わせた後変更された。ワールドヘルプの代表Vernon Brewer氏は、インドネシア政府は子どもの移送を承諾しており、彼らがキリスト教徒として育てられるであろうことも承知していた、と語った。 ジャカルタで養護施設を運営するワールドヘルプの現地パートナーは、「宣教ではなくてわれわれの同情にもとづく行為によってイエス・キリストの愛を示すことだ」、災害を宣教のチャンスにしようとしているわけではないと答えた。(Washington Post 1/13) <インドネシア軍、アチェの増派> インドネシア軍は12個大隊、数千人をアチェに派遣する。駐留兵は合計5万人近くなる。(AFP 1/13) <債務返済繰り延べに対する反応> インドネシアは木曜日、パリクラブ(先進債権国の会議)では19カ国がとりあえず3カ月の債務返済猶予に合意した。世銀とIMFは災害からの復興費用をアセスしている。インドネシアのAburizal Bakrie財務相は、猶予が1年になるといいと、これを歓迎した。パリクラブメンバーに対するインドネシアの債務は480億ドル。今年45億ドルを返済しなければならない。しかし、インドネシアのHassan Wirajuda外相は返済猶予に懐疑的だ。タイなどは債務凍結が最善策だとは思わないと、より踏み込んだコメントすらしている。ウィラユダ外相の懸念は、パリクラブはただでは猶予をくれないからで、IMFの改革要求を受入れなければならないからだ。Bakrie財務相は5年の返済猶予はIMFプログラムと引き換えだと言っている。インドネシアは2003年、IMFとの通貨危機後の改革についての取り決めを、期限がくると同時にやめてしまったという経緯がある。(つまりIMFの改革をもう一度受入れるというのはインドネシアでは極めて不人気。)パリクラブは当座の猶予に条件はないと述べている。(Reuters 1/13) <インドネシア軍、ボランティアから金を徴収> マレーシアのインターネット情報によると、メダン・アチェ間の道路で検問していたインドネシア軍が、マレーシアからの16人からなるボランティアチームに対して、陸路援助物資を配ることを禁ずる新しい規則があるとして、50万ルピアを要求した。兵士ははじめ200万ルピアを要求したが、50万ルピアに値切られたという。 午前1時半、メダン空港で発行される許可をチームがもっているかと聞いたので、チームは関係文書を見せ、パスポートを提示した。しかし、兵士はそれでも新しい規則があるとしてチームを通そうとしなかった。チームリーダーはインドネシアの入国管理局から許可をえていると言ったが、兵士は「あれを読め。陸路の物資配布は禁止だ。行かすわけにはいかない」と言った。チームが通すように訴えると兵士が金を出せば解決するとインドネシア人ドライバーに言った。 一方、被災者たちからもインドネシア軍が物資を配っていないとのクレームが出されている。インドネシア軍はいわゆる避難所となっているところ以外に物資を配ろうとしない。「もしひとつもものを受け取っていないといったらあなたは信じないかも知れないけど、それが真実よ」とSanianは語った。彼女は兄をなくしている。 マレーシアの救援団体が(援助を配ったあと)村を離れようとすると、ひとりの男が駆け寄ってきてまた援助をもって来てくれと頼んでいた。「また戻ってきて、助けてくれ。彼ら(インドネシア政府)に被災していないのに物資をもらい、それを売っている連中がいるというのを伝えてくれ」と彼は言った。(BBC Monitoring Service 1/13) 会員になってJANNIの活動を支えてください JANNIは市民による非営利の団体です。多くの会員の方々とボランティアの方々のご支援とご協力によって、JANNIの活動は成り立っています。 【お問い合わせ】 日本インドネシアNGOネットワーク(JANNI) 〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階 Tel: 03-5818-0507 Fax: 03-5818-0520 E-mail: janni@jca.apc.org |