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「水不足の危機に瀕するダイリ県のルヌン水力発電所」


コンパス紙のインターネット版の記事(2003年7月30日)の翻訳。取水予定のルヌン川とその支流の流量減少とトンネル工事の遅延についての報告。JBICの案件実施促進調査(SAPI)チームの派遣についても触れている。(原文を見る


コンパス紙インターネット版
2003年7月30日(水)

「水不足の危機に瀕するダイリ県のルヌン水力発電所」

 メダン、コンパス紙
 ダイリ県(メダンから約180km)で建設されているルヌン水力発電所は、まだ操業前だというのに、すでに最大限に稼動できないという危機に瀕している。これは、主な発電源となるルヌン川水系の流量が減少していることが理由である。
 電力公社(PLN)の北スマトラ・アチェ発電所・送電線網プロジェクト事務所(Pikitring)所長のモナン・シロマペア氏によれば、この流量の減少は当初の予想をはるかに上回っている。同氏は7月29日、「すでに事業を開始してから、かなり激しく流量が減少していることを知った」と北スマトラ州議会(DPRD)第4委員会における公聴会の後に述べた。
 シロマペア氏は、ルヌン川とその支流の流量減少に関して、誰も非難するつもりはないという。「森林が伐採されれば、自動的に保水力は低下するということは明らかだ」。
 実際には、ルヌン水力発電所の2機のタービンは、313.5ギガワット/年に達する電力供給能力を持ち、82メガワットの発電が可能であると予測されている。ルヌン水力発電所の稼動は、現在までブラワンのシチャナン発電所に頼っているスマトラ北部の電力供給不足をカバーすることができると期待されている。
 シロマペア氏はまた、この流量減少の問題は、援助している国際協力銀行(JBIC)も懸念していると述べた。同氏によれば、プロジェクト地の状況をチェックするため、JBICは調査チームを派遣している。「しかしながら、これまでの間(この流量減少について)彼らは問題であるとはしていない。JBICは我々の困難な状況を理解している」。
 266億円を費すこの水力発電所の建設工事も遅延している。地下150m、全長27kmにわたる導水トンネル建設も、何度も脆弱な岩盤に出くわしている。
 「岩壁から地下水が漏れないように、ボーリングは慎重に行わなければならない。技術者たちは、水の溢れたトンネル内で作業しなければならないこともあった」と同氏は説明した。
 このような状況で、1997年から開始されているトンネル建設も遅延している。このプロジェクトは、当初2002年8月に工事完了とみられていたが、ずるずると延期されてきた。結果、2005年7月の工事完了が目標とされている。


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