山口泉の著書

吹雪の星の子どもたち
(1984年3月 径書房)長篇小説

【著者から】
  「吹雪の星」という架空の天体の一寒村を舞台とした物語。完結篇『翡翠の天の子どもたち』全29章と、本来は2部作をなす小説の前篇だが、これだけを独立した作品として読まれることも不可能ではないと思う。
  続篇『翡翠の天の子どもたち』も、『吹雪の星の子どもたち』の刊行直後に、ほぼ草稿はまとまってはいる。だが、その直後から、こうした疑似ファンタジーの方法と形式が、私にとって必ずしも最良の必然性を伴ったものとはならなくなってきたという事情も、この続篇の遅滞には関与していた。
 だが近年、私の見解はさらに変わってきており、当初の『吹雪の星の子どもたち』の方法は改めて再肯定されつつある。
 いずれにせよ『吹雪の星の子どもたち』『翡翠の天の子どもたち』二部作は、二十代後半の私が、不遜にも『カラマーゾフの兄弟』にも「銀河鉄道の夜」にも欠けている、ないしはそれらの作品が根本的に離反していると考えた「人倫」を、改めて「文学」において成立させようと試みた意思の反映であることには、変わりはない。
 したがって『翡翠の天の子どもたち』についても、遠からず「最終的な完成」を果たし、品切れ状態の本書と併せて発表したいと考えている。


【内容構成】全31章に「序詞」や「招待状のある、あとがき」「吹雪の星」の「月名表」「七曜表」「度量衡表」「貨幣単位表」等。
【宣伝文等から】少年少女を主人公とする一昼夜の物語の中で、「生きる」とは何か、「運命」とは何かを、人は問われてゆく。
【その他】帯文=谷川俊太郎氏。挿画+装幀=著者。
【主な書評】現在、準備中

■四六判・上製
■本文410ページ+付録4ページ+奥付
■定価2300円(品切れ)


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