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書名:  トランスジェンダー・フェミニズム
著者: 田中 玲
価格(税抜): 1,600 シリーズ:  発行: 2006年2月 ISBN: 4-7554-0156-9

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 私は「男になりたかった」のではない
「女ではない」身体が欲しかっただけだ 

 トランスジェンダーは、性別を越境していく中で、「女」「男」という二分された
世界が、自分の中で解体していく現象をリアルに体験する。「性差別のない社会」と
は、あらゆる性を、あらゆるセクシュアリティを生きる人にとって生きやすい社会で
あるはずだ。それは「二つしかない性」というフィクションを超えたフェミニズムを
実践することから始まる――
 フェミニズムとの共闘へ、クィアコミュニティの深部から放つ爽快なジェンダー論。

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第1章 ◎ なぜトランスジェンダー・フェミニズムか

「女」というカテゴリー
なぜトランスジェンダー・フェミニズムか
女である、ということ
フェミニズムとの新たな共闘へ


第2章 ◎ トランスジェンダーという選択

トランスジェンダーという選択 FTM(女性体から男性体へ)のライフスタイル
トランスジェンダーとしてのカムアウト
ポリガミーという生き方
パートナーの親に会いに、アメリカへ行く


第3章 ◎ 「性同一性障害」を超えて、性別二元制を問い直す

「性同一性障害」を超えて、性別二元制を問い直す 『トランスジェンダリズム宣言』
性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律をめぐって
典型的なFTMトランスセクシュアルの個人史 虎井まさ衛『女から男になったワタ
シ』
正規ルートの診療とは


第4章 ◎ 多様な性を生きる
   
すべての言葉を貫く「私」という通底音 掛札悠子『「レズビアン」である、という
こと』
炸裂する過激な愛 パット・カリフィア『パブリック・セックス』
あなたが本当にジェンダーから自由になりたいのなら パトリック・カリフィア『セ
ックス・チェンジズ』
パートナーシップとは何か 『同性パートナー 同性婚・DP法を知るために』
多様な性を生きる人たちとDV
セクシュアリティを考える拠点に クィアと女性のための新たな共闘の場の提案

あとがき
初出一覧
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