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目次
流着の思想―「沖縄問題」の系譜学―
冨山一郎
序章 違和の経験 6
T 亀裂─誰の経験なのか 6
U 暴力の予感─戒厳令を感知するということ 13
V 迷彩服 18
第一章 戒厳令と「沖縄問題」 28
T 「さまよへる琉球人」 28
U「沖縄問題」の閾 33
V 戒厳令 41
W 最後に─帝国からの離脱 49
第二章 流民の故郷 58
T 亡国の流民 58
U 御真影 66
V 流着ということ 77
W 琉球女の手記 84
Ｖ 代表と表象 96
第三章 始まりとしての蘇鉄地獄 110
T 伊波普猷をどう読むか 110
U 蘇鉄地獄の世界性と国家の再定義 122
V 南島人とは誰のことか─琉球民族の精神分析 137
W 奄美という問い 153
Y 始まりとしての蘇鉄地獄─再び奴隷になること 166
第四章 帝国の人種主義
T 奴隷と帝国 175
U 帝国の人種主義 183
V 階級の人種主義 191
W 労働力という自然 208
X ルンペンプロレタリアートの民族 218
Y 独立ということ─帝国からの離脱と代表性 228
終章 戦後という問い 245
T 帰還と脱出 246
U 未決性について、あるいは立ち遅れた者たち 254
V 飢餓 264
W 脱植民地化と冷戦の間 275
X 流亡者たちの系譜 286
Y 戦後の始まり 304
補章 対抗と遡行
─フランツ・ファノンの叙述をめぐって─ 325
T 歴史の拒否 325
U 非 ─ 歴史、あるいは我々の歴史 332
V 敵意を含んだ自然、あるいは邪悪な風 339
W 戦場と臨床治療 346
X 戦場の叙述 355
あとがき 367
