葉っぱ朴さんとの面会記 2008.10
◆昨年、朴さんを面会されたSさんからルポ風の面会記が届きました。今後の面会の参考にしていただくため、一部編集して掲載します。事務局

平成20年10月24日朴さんに会って来ました。
AM 5:20 JR芦屋駅初発
AM 6:05 新大阪博多方面への初発で小倉着
AM 8:33 小倉発日豊本線で
AM 10:02 大分着
阪神間の者には鉄道利用の最も早い便です。
大分駅前で畑中大分刑務所とタクシーに告げ、約15分でハタケナカに着く(バスもあるが早く着きたい)。

刑務所着。入門職員にどちらからともなくオハヨーの挨拶を交す。「面会ですか」「そうです」何の職質もなく、面会待合室へ行くように言われる。名古屋拘置所訪問を経験している者には先ず「オヤ」と思わせる(名古屋では入門時に金属探知機等でチェックされる)。開かれた刑務所の印象を感じる。入門すぐ5〜6メートル左手に面会受付所がある。

時計は11時を指している。朴さんとの面会は、午前中は無理、持久戦。
午前中の面会受付は11時30分で終りとボードが窓口をふさいでいる。ならば、時間の有効利用と朴さんの差入れを先にしようと差入れ受付に。金品の差入れの係りは交替制のようで昼休みもOK。
再度、面会室に戻る。面会可能かどうか、申請書を出してからでないと判らない。1時まで待つしかない。面会申請書に要件を記入する。この用紙、何故か極端に小さい。そして欄がせまく字がはみ出る。身分確認のため自動車運転免許証を見せる。

待つ間に掲示してある面会心得を見る。
受刑者は1日1回同席3人まで、時間は30分、但し、大勢の面会者に応じるため短時間になるとのこと。これは名古屋拘置所でも経験している。30分フルに利用するため申請書に面会の用件に再審請求打合せと記入する。さらに読み進むと受刑者との面会は1日1回だが、面会者は2人の受刑者に面会可とある。

【申請書】
面会の要件:再審請求打合せ(重要)
面会したい人の名前:朴龍晧(フルネーム)
面会者(3人まで記載):
住所:
氏名:
生年月日:
職業:    続柄:支援者(重要)

12時55分受付始まる。番号札は9番。午後の面会の2番目。したがって午前中は7人だったと判る。
担当者:初めての面会ですね・・・
私:はい、そうです。今日面会に来ると朴さんに伝えてあります。文通も差入れの実績もあります。
担当者:Sさんの場合は上司に相談しないとなりません。可否決定に時間がかかりますよ。
私:実は午後14:14の大分発に乗って叔父の法事に行かなければなりません(切符を見せる)。5〜6分でも良いので面会の許可をください(ネバリました)。
担当者:所長の許可をとります。待っていて下さい。
担当者と上司との電話のやり取りが漏れ聞こえる。長いやり取り。がんばってくれている。
OKが出た!!今度はこちらがあわてた。時間がない。

目の前に青年と思うほど、若々しい朴さんがいる。何と澄んだ、吸い込まれそうな、そして疑いを知らない邪心を持たない瞳を持った朴さんがいる。胸には薄緑色のワッペンをつけている。関西の集会で朴さんのお母さんの訴えに感動したこと、えん罪に対する世間の関心の変化を話しかけた。朴さんはこの立場になって初めて世間のあたたかさ、支援してくれる人、そして母のありがたみがわかり、この今、現在が幸せだと言う。今の境遇が不幸だ不幸だと嘆いてばかりいては始まらない。これ以上、落ちる心配がないので、再審無罪を信じ、今以上の幸福に出会えるよう支援者の方と前を向いて歩くだけと語ります。この人は何者だろうか。過去にこのような人にしかも初対面で会ったことがない。面会への心づかいと言い、ありきたりのガンバレの言葉はかけられない。私の方がかえって勇気をもらった。

朴さんにこの刑務所の職員の対応の良さを告げると横の書記係に褒められていますよと笑顔で伝えている。列車の時間を朴さんに告げ別れの挨拶をした。席を立つと書記官がびっくりした様子を見せた。時間はもっととれたのだ。刑務所では、また来ますではなく、次は外で会いましょうと声をかけるのです。私もそうしました。

初対面でしかも支援者というだけで朴さんに会えた幸運を喜んでいます。しかし、この日のために国民救援会兵庫県本部のHさん、西芦支部Iさん、特に大阪府本部のIさんのアドバイスが非常に大きく、感謝しています。事前の文通の実績作り、それに返信をくれた朴さん。会える会えない、ダメモトでやってみる勇気、結果を考える前にまず動く大切さを実感しました。

そして刑務所の受刑者に対する処遇の変化、大分刑務所の職員の対応態度のすばらしさも心に残りました(しかし、不正交信は5日間の独房入り)。〔そして、多少の私のガンバリと自己満足〕 
面会を終えると列車の時間が迫っている。バス停はすぐ横にあるが、何時来るかわからない。守衛に相談。タクシーを呼びなさいと。私は携帯電話を持っていないし番号がわからない。親切に番号(097-543-5161)をメモしてくれる。いくら親切でも電話は貸してくれない。バス停のすぐ横に公衆電話があると教えてくれる。大分はやさしい。

【あとがき】
帰省してすぐに日本国民救援会大阪府本部、兵庫県本部、西宮・芦屋支部にFAXにて連絡。なんと一番に朴さんのお母さんから電話があり、感激。すばらしい横のつながりだ。
参考までに、面会には身分を証明する運転免許証が健康保険証を持参すること。