葉っぱ支援者からのメッセージ 2000.09
◆人権が本当に大切にされる社会に!!(事務局員 Y.O.)


はじめに

 25年以上も前、私が学業を終え就職した会社は同一労働にもかかわらず、初任給10万円以下の時代に女性というだけで男性より5千円安く、一つ上の級への昇進も男性より1年遅れでした。そんな会社に社会の仕組みに、憤るとともに「私の労働力は男性より安いの?男女平等教育の基で社会の一員として自立しようと学業に励んできた私の人権はどうなったの?」と大変悔しい思いをしました。そして、女子差別撤廃条約の批准に向けて世の中が動き出した頃、斎藤ともよ弁護士と出会い、弁護士の指導・協力を得て男女差別賃金をなくすために運動を続けてきました。

青木惠子さんとの出会い
 
そのような関係の斎藤弁護士が担当された事件の一つが、青木惠子さんの冤罪事件でした。事件当時の新聞報道からは「こんな母親もいるのか」という思いを抱きましたが、弁護士から事件の詳細を聞くと「青木さんが大事に育ててきた娘を簡単に死なすわけがない。火事の中、助けられなくてどんなにつらかっただろう」と青木さんの心情を察して涙しました。また、一方で、青木さんの人権を無視し、自白に追い込んだ警察のやり口に、そして、青木さんの証言に耳を傾けなかった地裁の裁判官に非常な憤りを覚えました。昨年の夏、青木さんを拘置所に訪ねた際、娘さんのことを思い出して泣く彼女に「私も何とかがんばりますから、青木さんもがんばってくださいね」というのが精一杯でした。

支援運動の広がり
 
といっても、私たちの運動メンバーは民事裁判の経験しかなく、刑事裁判の支援の方法を模索しながら、事件についての勉強会の開催、支援する会の準備、入会お誘いビラの作成等をしていました。そんな中で、裁判を傍聴されていた岸本さんとめぐり合い、岸本さんの友人知人をはじめ、私の運動ネットワークの人々に訴えることで、ささやかな「東住吉冤罪事件・青木惠子さんを支援する会」を結成することができました。今後、もっと世論に訴え、この会を大きくし、高裁を世論の声で包囲することで、無罪判決を導き出すことができると信じています。この「ひまわり通信」を手に取っていただいた方は是非入会して支援の輪を広げていただきますようにお願いします。

司法改革にも力を入れて
 
いま、内閣は「司法制度改革審議会」を設置して、司法全体の抜本的な改革方針を打ち出そうとしており、来年の7月には最終報告が出る予定です。「市民に身近でやさしい司法」を目指して日本弁護士連合会が100万人署名運動を行っています。日本の裁判官は忙しすぎ、また最高裁の管理統制で地域活動も制限される程の非人間的な暮らしでは、市民感覚・人権感覚が麻痺し、最終準備書面も十分に読みこなせず、不当な判決を出してしまったのではないかと思います。私たちで裁判官の人権をも守り、そして、裁判官が青木さんに無罪を言い渡すために署名にもご協力をお願いします。