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・・・警察の方々、裁判官の方々、取り返しのつかない青木さんの悲しみを考えてみて下さい・・・
この事件のことは、当時のニュースで既に知っていた。「保険金」「内縁の夫」「放火殺人」といったキーワードが、偏見や思いこみをまといつかせて漂っていた。
「母親がそんな残酷なことをするはずがない」という神話が崩壊した現代にあって、しかしなおそうした幻想にしがみつきたい人々は、、逆に「血も涙もない鬼のような母」というイメージをばらまくことで、ことさらに残虐な人物像を作り上げ、それによって【普通の】母親像を守り通そうとする。
当時は、(たとえ実行犯でもニュースと事実とは違うのだろうな)と思っていたし、むしろ(冤罪かもしれない)とも感じていた。だから、寺田さんが『死刑と人権』の中でこの事件が冤罪であることを訴えておられるのを読んで、(やっぱりそうか)と思ったものである。
警察は、甲山事件をはじめとする多くの失敗に学ぶこともなく、またしても過ちを繰り返している。今回の事件の悲惨さは、我が子を失ったという悲しみをまっとうに悲しむ権利さえ奪われて、あまつさえその死の犯人にでっち上げられ、もう一人の子供の信頼まで失ったことにある。取り調べをしたもの、判決を出したもの達は、自らの良心に基づいて恥じるべきである。
青木さんの思いを、想像してみる。取り返しがつかない悲しみ、やり場のない怒りはいかほどであろうか。今はせめて、そうした愚かな人々の過ちが一刻も早く正されて、青木さんが自由になる日を目指して力を尽くしていくばかりである。
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