葉っぱ朴さん控訴審 第31・32回公判 2004.07.21・22
◆最終弁論

7月21日22日の2日間にわたり行われた朴公判の最終弁論は控訴審の集大成にふさわしい熱のこもった内容でした。
まず一日目。後藤弁護士による総論、つづいて竹下弁護士が火災の原因について、証拠に基づく詳細な検討をもとにガソリン放火説の誤りを徹底的に解明しました。
京大鑑定書では、被告人朴さんの自白の信用性を検討した結果、ガソリン7リットルを散布した状況、ライターで着火した状況、そして目撃供述との整合性、いずれをとっても不合理・不自然である、よってガソリン放火説は誤りであるとしています。また、竹下弁護士は科学捜査研究所員の証言、ホンダのK氏の証言等なども詳細に検討・批判のうえ、同様の結論を導き出しています。とすれば何故火災事故は起きたのかという疑問に対し、車からもれたガソリンに風呂釜の種火が引火したものであると説明、その証拠として控訴審で採用されたアメリカのプライムタイムライブのビデオにある温水器の種火からの引火事故などを引用、自然発火説の正しさを強調しました。

つづいて、乗井弁護士が火災原因捜査の誤りと、その誤りが朴さんの自白に与えた影響について弁論しました。火災原因判定書は何故に自然発火説を退けたかの経過が顕わであるとして、ガソリン漏れの否定、ガソリンキャップの構造に対する無知、エンジンの位置の誤認、そして風呂釜に煤のないこと、本体に何の不具合もなかったことなどにより種火からの引火の可能性を排除したことなど、その誤りを徹底批判しました。そしてその判定結果が放火しかないとの予断を与え、その後の偽計による自白強要に至ったと述べました。

二日目。森下弁護士は、朴自白の内容について放火の実行行為、そして謀議の点を中心にその不合理、非常識について鋭く追及しました。まさしく無知の暴露というべき供述の変遷、不可思議を指摘しました。そして陳弁護士が惠子さんの自白についても言及しました。
最後に乗井弁護士が、改めて裁判所に真摯に弁論内容を検討し、無罪判決が下されるよう訴え弁論は終了しました。

朴さんの判決日は12月20日(月)14:00からになりました。